7月-9

「わははー!
 いいぞ禿ー!」
「俺もいっそのことつるっパゲにしちまった方がいいかなあ」
「そりゃあいい。
 中途半端に隠しやがって、気になるんだよおめえは」
「俺、そうするぜ。
 ハンスを見ていて目が覚めた気分だ!」
「ようし、なら善は急げっていうしな、おい、ナイフねえかナイフ!」
「え、今?」
「そうだよ!ホレ、観念しな!」
「ぎゃあああああ」


舞台の袖では、こんなやりとりもあったとか。

 

「プッカのともだちとはまだ話したことないんだ。
 こんど会わせてくれるって言ってたから、たのしみだなあ」

テナーはセグウェルと話している。

「セグウェルおにいちゃんの歌で思い出しちゃったよ。
 もうこわい人は来ないといいね」


すっかり酔っ払っているエストの頭を、ぽかりと殴る木の棒。

「エストにいちゃん、勝負だ!」

ホルンである。

「おれ、少し上達してきたんだぜ。
 酔っ払いの今なら、結構いい勝負出来るんじゃないかな」

にやり、と笑って、木の棒を構えた。

 

「エリーズちゃんはのんびりしてるねえ」

ジュリアと、傍らで伏しているエリーズに、女たちが果実酒を持ってきてくれた。

「ほい、くーっと飲んで、踊っておいで」
「あんなむさっくるしいので舞台を占領されちゃあたまらないよ。
 あんたたちみたいに若い子がもっと出てくれなきゃね!」

むさっくるしいのとはもちろん、バリトンら木こりたちとハンスのことである。

 

そっと広場を後にするバルカ。


月の青白い光と、炎の赤い光が対照的だ。
広場を少し離れるだけで、嘘のように音が遠くなる。
森は静かに、そこにある。

 

 

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GMより:

明日で終了でーす。