その楽園で

その楽園で

扉が閉まる。


低くよく響く歌声と、高く透き通るような歌声が、まず、耳に入ることだろう。
二種類の声は、悲しく、美しく、ハーモニーを奏でている。


そして、切り立った崖が両側にそびえているのが目に入る。
ここは谷の底だ。


ガラフの全身がすっぽりと隠れてしまう程の高さで、あおあおとした草原が広がっている。
谷の中を、そよりと緩やかに風が吹いている。

少し進むと、更に見渡す限りの草原が開ける。

遠く、この地を取り囲む崖が見えた。
谷というより、窪地――いや、盆地というべきか。


空には月が銀色に輝き、草原は青白く照らされている。
ざざ、と草が鳴る。

歌声は、途切れることなく聞こえ続ける。


ところどころに鬼火が現れ、ほどなくして消える。

 

足元には小さな花が、背の高い草に負けじと色とりどりに咲き乱れている。


清らかな川が流れていた。
清流にしか生息できない川魚が、月明かりを反射して水面を輝かせる。

 

水面に、影が落ちた。

見上げると、月に影。


音も無く、その翼人は冒険者たちの前に降り立った。

 

「翼を失いし同朋に、導かれたのですね」


深々と頭を下げ、そのフェザーフォルクの女は言った。
妖精族特有の、整った顔立ち、切れ長ながら優しげな眼差し、薄い唇に、細い身体。

 

「私はルーシィと申します」


澄んだ声。


「私たちを囚える『楽園』と呼ばれるこの場所から、私たちを解放していただけませんか。
 マナを扱うことのできる方を、ずっとお待ちしておりました」

 

 

------------------

GMより:

ジェノ、ガラフ、マルドル、カーツはこちら。

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フェザーフォルクからお願いごとです。

楽園

 ボクとジェノちゃんでマントを裂きつつ、ロープ代わりになるものを作成していると、

>「......ふむ......カーツ、ジェノ、二人はこちらを諦めてマルドル達に合流してくれ

> 私達はこのまま渓流に降りるとする」

 とセリトが下から声を掛けて来たなの。

 下で何が起きてるんだろう。

 話し声はするけれど、様子が分からない。

 だけど、セリトがそう言うのだから、上がって来られない理由があるに違いない。

「・・うん、わかったなの。 気を付けてね、セリト、パムさん」

 心配そうに下を見続けるジェノちゃんの手を取る。

「行こう、ジェノちゃん。 

 セリトとパムさんだもの、大丈夫なの」

 にこっと微笑み掛ける。

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

 マルドルとガラフの残してくれた"痕跡"のお陰で、何とか合流出来そうなの。

 ロープがないと不便なので、20m程だけ手早く回収。

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

 やがて、二人に追いついたなの。

 開かれていく重き扉。

 その扉へと向かおうとして、ボク達と合流出来た安堵の表情を浮かべる二人と、

 その傍らに居る小人・・・あれは・・・見た事あるけど、なんだっけ・・・

「お待たせなの。

 セリトとパムさんは別のルート。

 合流出来るかは分からないけれど、先に行ってて欲しいそうなの」

 少しだけ、二人の事を話した。

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――― 
 
 扉の中へ進むと、歌声が聞こえて来たなの。

 低くよく響く歌声と、高く透き通るような歌声。

 悲しく、美しい歌。


 周りを見れば、切り立った崖が両側に聳え立っているなの。

 ガラフ背丈程もある草達が茂った草原が広がってる。

 やわらかい風が吹き抜ける。


 少し進むと、更に見渡す限りの草原へと出たなの。


 空を見れば月が銀色に輝き、草原は青白く照らされている。

 途切れることなく聞こえ続ける歌声と、現れてはゆらりと踊り、消えて行く光の精霊。

 足元には、色とりどりの小さな花達が咲き乱れているなの。


 清らかな川が流れ、清流にしか生息できない川魚が、月明かりを反射して水面を輝かせる。

「綺麗な所・・・」

 水の中を覗き込んでいると、なにやら影が。

 見上げるとそこには、翼を持つ妖精、フェザーフォルクの姿があったなの。


>「翼を失いし同朋に、導かれたのですね」

 音もなくボク達の前に下り立ち、深々と頭を下げる翼人の女性。

 翼を・・・?

 じゃああの詩人さんは・・・
 

>「私はルーシィと申します」

>「私たちを囚える『楽園』と呼ばれるこの場所から、私たちを解放していただけませんか。

> マナを扱うことのできる方を、ずっとお待ちしておりました」

 澄んだ声で名を告げる彼女。

「こんばんはなの、ルーシィさん。 ボクはカーツと言います」

 ぺこりとお辞儀する。

「あの・・・何故楽園に、囚われているのか、

 何故解放を望むのか、何故マナを扱える者が必要なのかを、お聞かせ頂けますか?」

 マナを扱うとなると・・・僕とジェノちゃんしか・・・

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

PL:合流ー!

   まずはセンスオーラと質問。 詩人の事とかも聞きたいけどそこらへんは他の人にお任せっ

   可能であれば、宣言通り20mだけロープ回収します。

   マルドルからシーの事聞くよっ!よっ!

忘れられた『楽園』で

私達が質問を続けるうち、とうとう時間が来てしまった。
リミットを告げるシーの言葉、そして開かれる扉。

心を決め、進まねば詩人との『約束』は果たせまい。
しかし――。

踏み出す前に、今一度振り返る――

――――と。
かすかに聞こえるその音。
「足音だ!」
それはすぐに大きくなり、人影が現れ――。

「カーツ! ジェノ!」

安堵と微笑で、駆け寄る二人に私は手を広げた、
「無事で良かった! で、セリトとパムは?」

>「お待たせなの。

> セリトとパムさんは別のルート。

> 合流出来るかは分からないけれど、先に行ってて欲しいそうなの」

「そうか...」

あの宝部屋で何があったのか、彼女らにも掴めないようだったが。

「とにかく、みんな無事で良かった。あの二人のことだ。
 殺しても死ぬような玉じゃなかろう」

笑って答えた。
心配してない訳では無い。しかし、リーダーとパムのことだ。
何があっても切り抜けられるだろう。

「カーツ、ジェノ。とりあえずこの先へ行こう。
 開かれたあの扉の向こうに行かねばならないんだから、な――」




その、扉の向こうは――。

誰かが...歌っている。
デュエットだ...なんというもの悲しい旋律......。

歌声に満ちた『そこ』は、一面の草原。
ここは谷の底のようだ。
霧は晴れ、遠くまで見渡せるのはありがたいが...

「ガラフ、視界は効くか?」
ドワーフをすっぽり覆う草むらを、私達は分け入って進む。

その道すがら、カーツとジェノへこれまでのことを話した。

「あの、扉の前にいた生き物はシーだよ。
 古代人に創られた生命体で、魔法も使えるんだ。
 彼はこの遺跡の創造主の命じられて、あの扉を守っていたようだ」

「シーは、ここを『楽園』ともいい、『墓所』とも喩えた。
 見るものの心による、と――」

「門番だから、遺跡の外のことは知らなかった。
 ただ、彼の言うことには、この扉の奥に進んで言った者は、
 過去にも何人かいたようだ――もっとも、彼らは戻ってこなかったらしい――」

それがどういう意味か。
私達自身で、確認しなければならんのだろう、な。

「遺跡を創ったのは、レディ・マドンナと呼ばれる魔術師だったそうだ。
 残念ながら、私達は彼女のことを知らなかったよ――」

ふと、あのれリーフを思い出す。
争い、死に絶え、嘆く二つの異種族――

「あのレリーフを刻んだのは、レディ・マドンナ本人なのかもしれんなあ。
 なあ、ガラフ」

と、ガラフへと話を振った。



しばらく進むうち、視界が開けた。
見渡す限りの草原、青白く輝く月、灯っては消える鬼火たち。
途切れることなく続く歌声。

>「綺麗な所・・・」

「そうだな、まさに『楽園』だ――」

しかし、生き物の気配がまるで無い。
歌声は聞こえど、その声の持ち主がどこにもいないのだから。
――『墓所』、という言葉がよぎる。

その美しい清流に影が落ち。
見上げると、まるで月から舞い降りたように現れた、一人の妖精。


>「翼を失いし同朋に、導かれたのですね」

深々と頭を垂れる彼女はルーシィと名乗り。


>「私たちを囚える『楽園』と呼ばれるこの場所から、私たちを解放していただけませんか。
> マナを扱うことのできる方を、ずっとお待ちしておりました」

「そうか、あの詩人はやはり妖精族だったのか。
 しかし、フェザーフォルクとは......」

浮世離れした彼の振る舞い。
街の人々に、奇異の目で見られていた彼を思い出す。

>「こんばんはなの、ルーシィさん。 ボクはカーツと言います」

「私はマルドル。彼に導かれてこの地に来た者だ。
 あの歌声は、あなたのものだったのか? 他に仲間はいるのだうか?」

カーツに続いて、挨拶をし、気になっていた歌声のことを尋ねる。
そして。

>「あの・・・何故楽園に、囚われているのか、

> 何故解放を望むのか、何故マナを扱える者が必要なのかを、お聞かせ頂けますか?」

カーツの質問に、耳を傾ける。
マナの扱いは、カーツとジェノにしかできない。
私達に――彼女達に求められていることは何なのか。
まずはそれを、理解しなければ――


PL>
歌を知っているか:2d6+3 Dice:2D6[5,1]+3=9
やる気ねえなあorz

カーツとジェノには、扉の奥に入って、草原を進みながら
シーのことやこれまでのことを説明しますね。
扉の前で説明してると閉まってしまいそうでwwww

とりあえずマルドルでシーの説明と、
シーの語ったことを説明しました。

マルドルの説明にレディ・マドンナが何を創ろうとしていたのかは、
まだ触れてません。
レリーフを思い出し、ガラフへ話を振っておりますが、
どう繋ぐか拾うかはテッピンさんへお任せします。
スルーしてもいいのよウフフ^^

月下に舞う翼の妖精。

洞窟を進んでいると、奥の方から美しい歌声が響いてきた。
低くよく響く男性らしき歌声と、高く透き通る女性らしき歌声。
よく調和した二種類の声は、切なく悲しい感情を喚起させる。

「これは...誰かが谷で歌っておるのか?」
 
洞窟を抜け、視界が一気に開ける。どうやら谷底へ出た模様だ。
視界の両端に、高く切り立った崖が聳えている。
そして視界の前面を一面に覆い尽くすのは...草むらだ。
 
>「ガラフ、視界は効くか?」

マルドルが気を遣ってくれる。

「気遣い、かたじけない。申し訳ないが、全く先が分からんので誰か誘導を
 してくれまいか...」

こんなお願いをしなければならないのは正直情けないが、仕方ない。

草むらを仲間の誘導を受けながら掻き分け進む。
その間、マルドルが遅れてきた二人に諸々の説明を行った。

>「あの、扉の前にいた生き物はシーだよ。
> 古代人に創られた生命体で、魔法も使えるんだ。
> 彼はこの遺跡の創造主の命じられて、あの扉を守っていたようだ」

「シーは以前、ルーイン子爵の迷宮で戦った事があると思う。
 ワシもマルドルに教わるまで分からなかったがの...シーにも色々と
 個人差があるようじゃ。それが創造主に寄るのかは分からんがの」

カーツェナルも記憶の片隅に引っかかっていた様なので、補足を入れる。

>「シーは、ここを『楽園』ともいい、『墓所』とも喩えた。
> 見るものの心による、と――」

>「門番だから、遺跡の外のことは知らなかった。
> ただ、彼の言うことには、この扉の奥に進んで言った者は、
> 過去にも何人かいたようだ――もっとも、彼らは戻ってこなかったらしい――」

「戻って来なかった、の意味が何処にあるのかは気になる所じゃな。
 住みついたのか、別の道筋を辿って出て行ったのか。それとも、死んだのか。
 生きていてもこの谷から出られない様に束縛されたのか。
 いずれも、憶測の域は出ないがの―――」

>「遺跡を創ったのは、レディ・マドンナと呼ばれる魔術師だったそうだ。
> 残念ながら、私達は彼女のことを知らなかったよ――」

「門番が言うには、創造主たるレディ・マドンナは、
 『二つの種族の繁栄を願ってこの谷を作った』そうじゃ。
 だが、同時に、妖精族と巨人の生態を研究する為にこの谷を作った、とも
 言っておった。どうもただ慈悲深いだけの人物には思えんのじゃ...」

いつもの考え過ぎで済めばよいのだがの、と苦笑しつつ付け加える。

>「あのレリーフを刻んだのは、レディ・マドンナ本人なのかもしれんなあ。
> なあ、ガラフ」

「それは希望的観測に過ぎんとワシは思うがな。お主がそういう風に思いたい
 気持ちはワシも理解出来るし、ワシも実際そう願っておるよ」

マルドルの問い掛けに返答しながら、首肯する。
慈愛といっても様々な種類のものがある。
母が子に向けるもの。恋人に向けるもの。そして...飼主が愛玩動物に向けるもの。
レディ・マドンナは、一体どの類を、翼の妖精と巨人族に向けていたのだろうか...

*************************************

目の前は一面草花で覆われており、背の低い自分では苦労する事夥しいのだが、
上を見やれば天空高く月が昇り、所々に自然発生と思しき光霊が漂う。
進むと、清らかな流れの川に行き当たる。
水面は、月の光を受けて乱反射しており眩いばかりだ。
他の者にはさぞ幻想的な光景が広がっている事だろう。

惜しむらくは、自分が大地の妖精族であり、情緒を味わうには、
いま少し背丈が足りない事か...
 
>「綺麗な所・・・」

>「そうだな、まさに『楽園』だ――」
 
カーツェナルとマルドルが、美しさに心奪われたかのように呟く。
あの、物悲しい唱和は未だに聴こえてくる。

すると、水面に、影が落ちた。
何者かの気配を感じ見上げると、月に影が覆っている。
いや、影ではない。生物の様だ。近づいて来る。
静かに着地する。翼の妖精族、フェザーフォルクの女性だった。
 
>「翼を失いし同朋に、導かれたのですね」
 
>「私はルーシィと申します」
 
礼儀正しく一礼する。澄んだ声だ。ひょっとして、先から聴こえる歌声、
女性の方の声の主は彼女だったのかも知れない。
 
「ルーシィと申されるか。お初にお目にかかる。
 ワシはガラフ。知識神ラーダの神官にして吟遊詩人の端くれです。
 こちらは仲間のマルドル、ジェノ、そしてカーツェナル。
 我々は貴殿の言う所の『翼を失いし同朋』より、光霊の導きを得てこの谷へと
 参上した者です」

ルーシィに対し自己紹介を済ませ、挨拶をする。どんな時でも礼儀は大切だ。

>「私たちを囚える『楽園』と呼ばれるこの場所から、
> 私たちを解放していただけませんか。
> マナを扱うことのできる方を、ずっとお待ちしておりました」

>「そうか、あの詩人はやはり妖精族だったのか。
> しかし、フェザーフォルクとは......」

マルドルは驚いているが、これは入口のレリーフを見た時に推測した事だ。

>「あの・・・何故楽園に、囚われているのか、
> 何故解放を望むのか、何故マナを扱える者が必要なのかを、
> お聞かせ頂けますか?」

カーツェナルの問い。尤だ。
それにしても、カーツェナルとジェノが合流出来たのは幸いだ。
ルーシィの話が正しければ、古代語魔術師が居なければ何も出来ないのだから...

「谷へ到る洞窟から、此処へ辿り着くまで聴こえてきた、
 美しくも儚さを感じる歌声...あれは貴殿が歌っておられたのですかな?
 あの歌には果たしてどの様な意味が込められておるのですか?」

興味が先行してしまうのは自分の悪い癖だ。
悪い癖と知りつつも、つい尋ねてしまった...

===================================

PLより:超遅くなりゴメンナサイ。年に1回あるかないかの寝坊でした。
     仕事休みだったからよかったものの...(滝汗)
     
     墓谷に入って聴こえた歌が気になったので、マルドル同様
     <伝承知識>の判定をしてみましたが...期待値出てもこれじゃあ
     分からないでしょうね(嘆息)。

     マルドルから振られた話に応えてみましたが、これでよかったかな?

ガラフ@テッピン : <伝承知識>判定、フェザーフォルクの歌。目標値不明。 2D6 → 2 + 5 + (4) = 11
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : これは...分からないだろうなあ。

楽園へと進む

 カーツと急ぎロープ代わりになるものを作成していると、下からセリトの声が。

>「......ふむ......カーツ、ジェノ、二人はこちらを諦めてマルドル達に合流してくれ

> 私達はこのまま渓流に降りるとする

>「・・うん、わかったなの。 気を付けてね、セリト、パムさん」

 少しだけ考え、再び私の手を取るカーツ。

>「行こう、ジェノちゃん。 

> セリトとパムさんだもの、大丈夫なの」

 強くなったんだな、カーツ。

 私も彼らの実力を...信じよう。

「...行こうか」

 先へ進んだマルドルとガラフに合流しよう。

 私の手を取る彼女の手に...少しばかり力が入っているのは、

 己の中の不安を打ち消す為か...


 パム、セリト...どうか無事で。  

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

 二人の残してくれた目印を頼りに急ぎつつ進むと、何とか合流する事が出来た。

 大きく開かれた扉。

 安堵と微笑で手を広げて迎えてくれるマルドルに飛びつくカーツ。

>「お待たせなの。

> セリトとパムさんは別のルート。

> 合流出来るかは分からないけれど、先に行ってて欲しいそうなの」

 その傍らに居る、長い指を持つ小人......敵、ではないようだねぇ。

 ただじっと、こちらを見つめているのみ。

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

 扉へと進むと、やがて美しいハーモニーを奏でる歌声を耳に入って来た。

 だが、悲しく、美しい歌声。


 杖を掲げ、魔法を唱える。

《我が身に宿るマナよ。 魔力の源よ。

 魔力を秘めし物を我が前に示せ。"センス・マジック"》


 切り立った崖が両側に聳え立ち、ガラフ背丈程もある草が茂った草原が広がってる。

 風が優しく吹き抜け、草原を鳴らす。

>「あの、扉の前にいた生き物はシーだよ。

> 古代人に創られた生命体で、魔法も使えるんだ。

> 彼はこの遺跡の創造主の命じられて、あの扉を守っていたようだ」

 歩きながらマルドルから先程の小人の説明を受ける。

 魔法生物...ねぇ。

>「遺跡を創ったのは、レディ・マドンナと呼ばれる魔術師だったそうだ。

> 残念ながら、私達は彼女のことを知らなかったよ――」

「ふむ...私もその何覚えはないな...」
 

 空には銀色に輝く月。

 途切れることなく聞こえ続ける歌声と、現れては漂い、消えて行く光の精霊。

 背の高い草に負けじと咲き誇る様々な色の花。

 
 この高い草の下に骨が転がっていてもおかしくはないな。


 どうやら川も流れているらしい。

 見れば清流にしか生息できない川魚が、月明かりを反射して水面を輝かせている。

>「綺麗な所・・・」

>「そうだな、まさに『楽園』だ――」

 ふと月に影が移り込む。

 翼を持つ妖精、フェザーフォルクが一人、こちらへと向かってきている。


>「翼を失いし同朋に、導かれたのですね」

>「私はルーシィと申します」

 音もなく私達の前に下り立ち、深々と頭を下げる翼人の女性、ルーシィ。

 やはりあの詩人はフェザーフォルクだったのか。
 

>「私たちを囚える『楽園』と呼ばれるこの場所から、私たちを解放していただけませんか。

> マナを扱うことのできる方を、ずっとお待ちしておりました」

 澄んだ声で解放を望む事を告げるルーシィ。


>「こんばんはなの、ルーシィさん。 ボクはカーツと言います」

>「私はマルドル。彼に導かれてこの地に来た者だ。

> あの歌声は、あなたのものだったのか? 他に仲間はいるのだうか?」

>「ルーシィと申されるか。お初にお目にかかる。

> ワシはガラフ。知識神ラーダの神官にして吟遊詩人の端くれです。

> こちらは仲間のマルドル、ジェノ、そしてカーツェナル。

> 我々は貴殿の言う所の『翼を失いし同朋』より、光霊の導きを得てこの谷へと

> 参上した者です」


>「あの・・・何故楽園に、囚われているのか、

> 何故解放を望むのか、何故マナを扱える者が必要なのかを、お聞かせ頂けますか?」


「私が紹介して貰ったジェノだよぉ、よろしくねぇ。

 ここへ私達を導いた詩人は"呪われし身の罪人"だと自分の事を言っていた。

 この楽園について詳しく語る事は出来ない、と言ってねぇ。

 私達も鬼火に導かれただけで何一つ知らない。

 詩人についてと、この楽園について...聞かせて貰えるかなぁ?」

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

PL:遅くなりました、すみません。 一応センスマしときます。

16:21:02 ジェノ 2D6+4 Dice:2D6[2,5]+4=11 (シー判定)

16:26:40 ジェノ レディ・マドンナについて 2D6+4 Dice:2D6[3,1]+4=8

16:29:34 ジェノ 谷の歌について 2d6+4 Dice:2D6[1,3]+4=8

17:06:13 ジェノ センスマ 2D6+4 Dice:2D6[6,5]+4=15 出目ェ...

その楽園で-2

ジェノが魔力感知を行うと。
驚くべきことに、視界に入るものすべてに魔力を感じる。
そしてそれは、目前のルーシィと名乗ったフェザーフォルクすら例外ではなかった。

「ここは、魔法王国の魔術師によって作られた、言わば箱庭です」


冒険者たちの問いに、ルーシィはゆっくりと口を開いた。
この地に流れる歌声は途切れることなく響いている。


「ここの住人は私たちフェザーフォルクと、そしてヒルジャイアントと呼ばれる巨人たち。
 もう何百年になるでしょうか。
 あの魔術師が来なくなってからも、穏やかに、幸せに暮らしていました。
 ですが、そう。
 段々と、歯車が狂い始めます。
 この美しくも閉ざされた地に居続けること、それが、私たちの心を、少しずつ蝕んでいたのです」


話しは続く。


「やがて、巨人たちと私たちは、諍いを起こします。
 原因は些細なことでした。
 ですが、そのために全面的に争うことになってしまいました。
 数で勝り精霊を使う私たちと、強靭な肉体を持つ巨人たち。
 凄惨たるものでした」


目を伏せる。

 

「彼は―――ジュリアンは、この地が出来て間もなく、魔術師の方針に異を唱え彼女に刃を向けた為に翼をもがれました。
 以降ずっと、この地への案内役として縛られています。
 当時の私たちは、彼が乱心したとしか思っておりませんでした。
 この地が不自然であり、いつかあのような悲劇が起こることを、彼以外、誰ひとり予見出来ていなかったのです」

 

「歌が聞こえるでしょう?」


「あれが唯一、心を保てる儀式なのです。
 毎夜毎夜、巨人たちも、私たちも、死者を慰め、自分たちを慰める為に歌い続けます」

 

「この川を遡った最深部に、小さな礼拝堂があります。
 そこに、巨大なマナの塊が安置されています。
 ―――魔晶石、という名だったかと思いますが」


少しの逡巡。
わずかに呼吸が早くなっている。


「それを、破壊していただきたいのです。
 そうすれば、私たちの縛りは解け、この地はゆるやかに滅びて行くことでしょう」


息を、大きく吐いた。

 

「マナの塊は、マナの力によって物理的な力を全て排除します。
 ですから、魔力を解く魔法でその力を打ち消し、直接打撃を加えれば。
 破壊出来るはずなのです」

 

 

「―――やって、いただけますか」

 

凛と立つルーシィは、だが、すがるような眼差しを向ける。

 

 

 

--------------

GMより:

説明長い!
というわけで、ご質問にお答えしてみました。
抜けは無いかしら。
歌については思い当たるものはありませんでしたが、まあ鎮魂歌の類だろうなあ、と推測できます。
ちなみに、彼女がしゃべっているのは東方語!(ばばーん)
通訳前提で話してて構いませんよ!(笑


ええと簡潔に申しますと、
この箱庭を維持している魔法装置がありまして、それを守っている魔法をディスペルマジックで解除、その後直接攻撃によって装置を破壊する、というのが頼まれていることです。
ディスペルは6ゾロじゃないと成功しないでしょうけれども、安置されている魔晶石から魔力を吸い取る事は出来るみたいです。


同意が得られましたら、ルーシィが現地までご案内申し上げます。

ルーシィとの対話。

>「ここは、魔法王国の魔術師によって作られた、言わば箱庭です」

ルーシィは口を開き、語り始めた。
その多くは入口のレリーフ、及び扉の番人たるシーから得た情報と
符号するものだった。
ルーシィから話を聞いてる合間にも、歌は谷中から響いてくる。
どうやらフェザーフォルクと巨人が歌っているから、
二重唱の様に聴こえる模様だ。

「ヒルジャイアントか...」

該当する種族を自分の知識の中から検索しようと試みるが、
残念ながら思い当たらなかった。全く不勉強だ。

「この谷に響き渡る歌声は、貴殿の同朋と巨人達が歌っておるのですな。
 ではこの谷には、現在でも各々の種族、それなりの人数が
 暮らしていると認識して間違いはないですかな?」

とルーシィに確認してみる。

***********************************

やがてルーシィは件の詩人の正体について言及する。

>「彼は―――ジュリアンは、この地が出来て間もなく、
> 魔術師の方針に異を唱え彼女に刃を向けた為に翼をもがれました。
> 以降ずっと、この地への案内役として縛られています。
> 当時の私たちは、彼が乱心したとしか思っておりませんでした。
> この地が不自然であり、いつかあのような悲劇が起こることを、
> 彼以外、誰ひとり予見出来ていなかったのです」

詩人に罰を与えたのは慈悲深きレディ・マドンナ、という事か。
二つの種族の繁栄の為に谷を作った、と言うと聞こえはいいが、
要するに古代魔法王国期の常識に漏れず、妖精や巨人などの異種族を、
愛玩動物や奴隷に類する下等生物とみなしていたのであろう。
この谷を『箱庭』と称するのが何よりの証拠だ。
ジュリアンに反抗されたレディ・マドンナは、飼い犬に後ろ足で
砂を掛けられた様な心境で怒り狂ったに違いない。

>「歌が聞こえるでしょう?」

>「あれが唯一、心を保てる儀式なのです。
> 毎夜毎夜、巨人たちも、私たちも、死者を慰め、
> 自分たちを慰める為に歌い続けます」

毎晩あの歌を歌う事で、この世界に存在を繋ぎとめているのか。
そうだとすると、襤褸の詩人―ジュリアン―が毎日同じ歌を繰り返して
いたのも道理がいく。

「この歌は、呪歌に類する、魔法的な効力を秘めたものと解釈すれば
 宜しいですかな?」

ルーシィの話を聞きながら、頷く。

「もしも、もしもの話ですが。この歌を歌うのを止めた場合。貴殿等には
 どのような変化が起こるのでしょうか?」

杞憂かも知れないが、不測の事態に備え、出来る限りの情報は聞いて
おきたいのだ。例え、それが不穏なものであっても―――

***********************************

>「この川を遡った最深部に、小さな礼拝堂があります。
> そこに、巨大なマナの塊が安置されています。
> ―――魔晶石、という名だったかと思いますが」

間隔が空く。まるで喋るのを躊躇している様だ。

>「それを、破壊していただきたいのです。
> そうすれば、私たちの縛りは解け、
> この地はゆるやかに滅びて行くことでしょう」

息を、大きく吐いた。余程の緊張を伴ったらしい。

>「マナの塊は、マナの力によって物理的な力を全て排除します。
> ですから、魔力を解く魔法でその力を打ち消し、直接打撃を加えれば。
> 破壊出来るはずなのです」

言い切ると、こちらを力強く見据えた。

>「―――やって、いただけますか」

服の襟を正し、ルーシィを見やった。

「我々は襤褸の詩人ジュリアンから、解放の願いを託されて此処まで来た。
 貴殿の願いを適える事に吝かではないが、その為にも何点か確認させて
 頂きたい事がある。宜しいですかな?」

仲間に視線を巡らし確認する。
彼女等なら、自分の言葉が足りない所は補ってくれるだろう。

「まず、この楽園を維持している動力源と思われる魔晶石。
 それを貴殿の願い通りに破壊出来たとしましょう。
 貴殿が言うには縛りが解け、この地が緩やかに滅びていく、との事じゃが」

言葉を一度切り、ルーシィの瞳を見つめてから続ける。

「縛りが解けると、貴殿等はどうなるのですかな?時間の流れを一気に
 その身に受けるという事はないですかな?幾ら妖精族や巨人族とは言え、
 数百年の時の流れは大きい。そこが気になりましてな...
 その点については考えは致しておられるのですかな?」

この問いで、ルーシィの覚悟を見極めるつもりだ。

「それと、貴殿とジュリアン氏の願いは確かに聞いたが、現在楽園に
 済んでいる者達の意見はどうであるのか...それについてもお聞かせ
 頂きたい」

ルーシィの願いが楽園に済む者全ての総意とは限らない。
ましてやかつては敵対していたという巨人族までが住んでいるのだ。
万一反対勢力に襲われたりしたら大変な事になる。

「現在、巨人族と貴殿ら翼の妖精族との関係は修復されているのですかな?」

一応、楽園の現状についても確認しておかないといけない。

「あと、礼拝堂についてじゃが。楽園の礎を安置している重要な場所、
 何か守護者、魔法生物や魔獣の類が配置されてはおりますかな?
 その有無により此方としては対策を練らねばいけなくなりますでな...」

大抵、遺跡では守護者が配置されている。大半が強大な力を有した怪物だ。
ましてやここは現在も"生きている"のだ。
用心するに越した事は、ない。

「最後に。扉を守る番人が、以前に何人かこの楽園へ辿りついた者が居たが、
 戻って来た者は誰一人居なかった、と言っていたのだが、その先客が
 どうなったのか、もし知っているのなら教えては頂けますかの?」

その質問に対する回答次第で、この楽園の正体の片鱗が見える。
視線はルーシィから逸らさない。俄かに鼓動が早まるのを感じる...

===================================

PLより:明日は早番なので今晩中に頑張ってもうひと投稿!
     ルーシィさんはダイヤモンドと一緒に空の上~♪

     さて、そのルーシィさんに質問です。

     1)今は姿が見えないけど、巨人達にも生き残りは居るの?

     2)歌を歌わないと貴女達はどうなっちゃうの?

     3)もし礼拝堂の魔晶石を破壊した場合、貴女達はいきなり死んで
       しまうかも知れないけど、それは分かってる?
    
     4)貴女の願いは、楽園の住人全ての総意ですか?

     5)今は巨人とフェザーフォルクは揉めてないの?

     6)礼拝堂の魔晶石には守護者や魔獣は置かれてません?

     7)扉の門番から、今迄自分達以外にもこの谷へ到達した者達が
       居るって聞いたけど、その人達はどうなちゃったの?

     そして以下にヒルジャイアントの<怪物判定>の結果を添付します。
     ...セージ1Lvじゃ駄目ねえ...(鬱)ジェノに教わります。

ガラフ@テッピン : <怪物判定>ヒルジャイアント:基準値3、目標値12 2D6 → 4 + 1 + (3) = 8
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : ...悲しい事に知りませんでした(_o_)

質問

 ジェノちゃんが魔力探知を行うと、見るもの全てに魔力を感じる、という答えが返って来たなの。

 目の前にいるルーシィさんですら。

 魔法王国の魔術師によって作られた箱庭・・・彼女はそう口にしたなの。

 この空間全てに掛けられる程の魔力・・・想像もつかないなの。


 ルーシィさんは、ボク達の質問に答え、そして願いを申し出た。

 

 この箱庭を維持している巨大な魔晶石の破壊。

 この楽園からの解放。

 

 いくつかの質問をガラフがぶつけている。

 ボクはそれを補足する形で質問を投げたなの。

「あの詩人さん・・・ジュリアンさんは、何故案内役を命じられているなの?

 そして、その"レディ・マドンナの命じた案内"で来た冒険者達の"本来の役割"は、何なの?

 仮にこれから、その魔晶石を破壊したとして、ボク達は何処からこの地を離れればいいなの?」

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

PL:凄いショートレスですみません。

   殆どの質問はガラフがしているので、思いついた事をばー。

   ヒルジャイアント知らなかったのでジェノちゃん@で教えてねw

22:46:34 カーツ ヒルジャイアント怪物判定 2D6+4 Dice:2D6[3,3]+4=10

01:33:10 カーツ レディ・マドンナについて 2D6+4  Dice:2D6[4,4]+4=12

その楽園で-3

ガラフとカーツの問いに、ルーシィは答える。


「そうですね。
 私たちの部族と、巨人の一部族が今も暮らしています。
 交流は稀ですが、今は諍いもなく過ごせています。
 私は、来訪者の応対係のような者だと思って下さい」


「歌には色々な力があります。
 心を癒し、鎮め、或る時は高揚させ、愉快にも、悲愴にもさせます。
 ですが、それはマナの力によるものではありません。
 習慣のようなものです」


「マナの石が破壊された時、私たちが具体的にどのように解放されるかまでは、わかりません。
 あるいは、この身が朽ちるということも起こりうるでしょう。
 それでも。」


胸の前で、きゅ、と手を握りしめる。


「それでも、自由を得たい。
 それが、この地に縛られた者たちの総意なのです」


守護者の話しになると、明らかに、顔を曇らせる。


「おります。
 フェザーフォルクがひとり」


「その者は、もはや自分の意思もなく、石を守る為だけに襲いかかってくるでしょう。
 躊躇してはなりません。
 ―――楽に、してあげてください」


「今までに、この地に足を踏み入れた人間は幾組かおりました。
 大半はマナを扱えない方たちでしたので、そのままお帰りいただきました。
 この川をずっと下ると、下界に繋がっています。
 私たちは行くことはできませんが、外から来られた方ならば大丈夫です。

 マナを扱える方は2組いらっしゃいましたが、」


目を伏せる。

 

「どちらも、守護者によって、葬られました。
 礼拝堂の脇に埋められています」

 

「ジュリアンは、ここを訪れる方の案内の為におります。
 あの魔術師の客人も、幾度もここを訪れました。
 また、悪意を持った来訪者に対する見張りでもあります。
 何故彼を案内人に仕立てたのかは、私にはわかりません。
 本来の役割、ということがどういうことかはわかりませんが、彼は、自分の、そして同胞たちの自由を願ってあなた方を送ったのだと思います」

 

 

--------------

GMより:

ガラフとカーツにご回答~。

最後のカーツへの回答に補足。
詩人は、客人の案内役であり、盗人をミスリードする役目を持っているそうです。
レディ・マドンナから「冒険者を送り込め」と命令されているわけではありません。

Wanderlast

ルーシィと、仲間達の会話を黙して聞く。
どうやら、彼らの願いはこの楽園と言う名の鳥籠を壊すこと。

それが、彼らの願い。
自らの生命を差し出す覚悟は、とうに出来ている。
死よりも尊い、自由を得るために。

ならば、私から言うことは何もなかろう。

あの詩人は、反逆者だった。
反逆者のジュリアンを案内人としてなおも束縛したレディ・マドンナ。
縛られることが、ジュリアンの願いだったのか、
あるいは別の意図があってのことか、私には解る術もない。

「マナを扱えるのが、カーツとジェノしかいないとなれば、
 私とガラフで、二人を守ろう。
 そして、守護者もその役割を解放しよう――」

『解放』。それは殺す、ということだ。
かすかに揺れる心を、深い呼吸で楔を打つ。

「フェザーフォルクは優秀な精霊の使い手だ。
 気を抜いて掛かれば、こちらが死にかねん」

そしてルーシィに質問をした。

「守護者がいるのは、礼拝堂の外なのか、あるいは中なのか。
 外にいるなら、空中を飛び回る守護者に地の利があろう。
 室内なら、まだ幾らかこちらにも分があるだろうが――」


PL>
ヒルジャイアント知名度: Dice:2D6[2,4]+3=9
うむ、分かりません\(^o^)/
ジェノたんおしえてーw

フェザーフォルク戦は
空からウィスプを連射されると痛いよ!
フォゲット使われたらアウトだな!
とか妄想しつつルーシィに質問。

自由

 魔力感知で分かった事。

 それは目にする物全てに、魔力を感じると言う事。

 目の前にいるルーシィでさえ、魔力に包まれていた。

 生命の精霊の異常も無いし、不死者と言う訳でも無い。

 魔法生命体と言う訳でもないのだろう...

 一体ここは何なのか。


>「ここは、魔法王国の魔術師によって作られた、言わば箱庭です」

 ルーシィはゆっくりと口を開いた。


 美しくも悲しい歌声は、途切れることなく響いている。

 この"閉ざされた楽園"の住人は、彼女達フェザーフォルクと、ヒルジャイアントらしい。

 何百年かの間、この空間で過ごして来たようだ。

 しかし歯車が狂い始め、レディ・マドンナの思惑とはかけ離れた事態を引き起こしたのだという。


 小さな諍いから始まった争い...

 幾多の犠牲の後、彼女達は戦いを止め、失った同胞達を慰め、

 また己を慰める歌を毎夜歌う日々を送っていると言う。


 彼女の願い、そしてあの襤褸の詩人ジュリアンの願いは同じだった。

 解放を。


 川を遡った先にある小さな礼拝堂に、レディ・マドンナの残した巨大な魔晶石があるという。

 その魔晶石に掛けられた魔力を打ち消し、破壊して欲しいのだと。


「――ヒルジャイアントっていうのは、丘や山を住処にしている5m位の巨人族だねぇ。

 性格は穏やかで、余程の事が無い限り襲って来る事はない種族らしい」

 皆にヒルジャイアントの事を伝える。


>「マナの石が破壊された時、私たちが具体的にどのように解放されるかまでは、わかりません。

 あるいは、この身が朽ちるということも起こりうるでしょう。

 それでも。」

>「それでも、自由を得たい。

 それが、この地に縛られた者たちの総意なのです」

  
 ――自由。

 そうだな。

 美しくはあっても、何の変化ももたらさない閉ざされた地...

    
 自由を冠する者として。

 自由を望む者を捨て置く訳には行かない、な。


 すぅっと目を細め、ルーシィを見据える。


 魔晶石の破壊の後に、この空間と共に朽ちる覚悟もあるのなら。

 この地に住まう全ての者が、それを望むのなら――

 

>「マナを扱えるのが、カーツとジェノしかいないとなれば、

 私とガラフで、二人を守ろう。

 そして、守護者もその役割を解放しよう――」

>「フェザーフォルクは優秀な精霊の使い手だ。

 気を抜いて掛かれば、こちらが死にかねん」

 マルドルの言う通り、フェザーフォルクは精霊の扱いに長けている。

 そしてその翼による機動力。

 下手に動けばこちらが危ない。


「ルーシィ。

 君達の中にその"守護者"とは戦える者、抗える者はいるのか?

 我々が魔晶石の破壊を成功させる為には、そちら側の助力も必要となろう。


 それ程に望む"自由"を得る為の覚悟。

 我々に示して頂きたい」

 ルーシィを見据え、言い放つ。

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

PL:酷かも知れませんが、手伝いを要求します。

23:12:47 ジェノ 怪物判定 2D6+4 Dice:2D6[2,6]+4=12

その楽園で-4

「守護者は、・・・・・礼拝堂の外にいます。
 ですが、どこが戦地になるかは、あなた方次第となるでしょう」


つまり、礼拝堂内部に魔術師だけを送り込んで外で防戦するか、
飛ばれるという不利をなくすためにあえて内部で戦うか、ということだろう。
マルドルの問いに答えるルーシィの表情は、曇っている。

 

「残念ながら、私たちは協力することが出来ないのです。
 私に出来ることは、礼拝堂まであなた方をお連れすることだけ―――」


ジェノの要請に対し、彼女はそう言って目を伏せた。

 

 

------------

GMより:

さくっとレスです!

見返り

>「残念ながら、私たちは協力することが出来ないのです。

> 私に出来ることは、礼拝堂まであなた方をお連れすることだけ―――」

 こちらの質問に、ルーシィは目を伏せて答えた。


「――ほう。

 赤の他人である君らを解放する為だけに、こちらも命を賭けねばならないと言うのにな。

 

 我々は案内されただけの冒険者だ。

 我々にはこのまま素通りして、元居た世界に戻るという選択肢もある。


 ジュリアンとかいう詩人は我々に、"解放"の見返りに楽園にある宝をくれてやると言っていたが。

 こちらが"命を賭けるに値する見返り"はあるのかね?


 正式に依頼として、命を賭けるに値する報酬が得られるのなら。


 その魔晶石の破壊とやら、受けてもいい」

 彼女から視線を外す事なく、そう問い掛けた。

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

PL:ちょこっと詰め詰め。

   聞き辛い事聞いてミタヨ。

善意としてではなく仕事として。

ルーシィは自分とカーツェナルの問いに順番に回答していった。
半ば予想していた通りのものもあったが。

>「マナの石が破壊された時、私たちが具体的にどのように解放されるかまでは、
> わかりません。
> あるいは、この身が朽ちるということも起こりうるでしょう。
> それでも。」

>「それでも、自由を得たい。
> それが、この地に縛られた者たちの総意なのです」

総意、という言葉を使い、自由を得る代償に命を賭ける覚悟を見せた。

>「おります。
> フェザーフォルクがひとり」

守護者について語る時は、言葉が重かった。狂った同族なのだろうか。

>「その者は、もはや自分の意思もなく、
> 石を守る為だけに襲いかかってくるでしょう。
> 躊躇してはなりません。
> ―――楽に、してあげてください」

そして先客についてはやはりと言うべきか。

>「...マナを扱える方は2組いらっしゃいましたが、」

>「どちらも、守護者によって、葬られました。
> 礼拝堂の脇に埋められています」

なまじ期待に応えられる能力を有していた故の悲劇か。
くれぐれも、自分達が礼拝堂脇の墓碑に名を連ねない様に努力せねばなるまい...

***********************************

話がひと段落し、マルドルが口を開く。

>「マナを扱えるのが、カーツとジェノしかいないとなれば、
> 私とガラフで、二人を守ろう。
> そして、守護者もその役割を解放しよう――」

『解放』、その言葉の意味と重みを再確認するかの様に、深く息を吸う。
そしてルーシィへの質問。

>「フェザーフォルクは優秀な精霊の使い手だ。
> 気を抜いて掛かれば、こちらが死にかねん」

それは戦いに勝ち、生き残る為に確認が是非とも必要なものだった。

>「守護者がいるのは、礼拝堂の外なのか、あるいは中なのか。
> 外にいるなら、空中を飛び回る守護者に地の利があろう。
> 室内なら、まだ幾らかこちらにも分があるだろうが――」

表情を曇らせながら、答えるルーシィ。

>「守護者は、・・・・・礼拝堂の外にいます。
> ですが、どこが戦地になるかは、あなた方次第となるでしょう」

ひょっとして、我々に言えない事があるのかも知れない、と考えていると、
ジェノが手厳しい一言を放ち、意識はそちらへ向かう。

>「ルーシィ。
> 君達の中にその"守護者"とは戦える者、抗える者はいるのか?
> 我々が魔晶石の破壊を成功させる為には、そちら側の助力も必要となろう。

> それ程に望む"自由"を得る為の覚悟。
> 我々に示して頂きたい」

ジェノの視線は鋭く、生半可な答えを許さない鋭さを秘めていた。
自由を何よりも尊ぶ自由の体現者。
"自由なる者"を二つ名とする彼の矜持が激しく迸る。

だが、ルーシィの答えは彼の期待とは真逆の方向へ向かうものだった。

>「残念ながら、私たちは協力することが出来ないのです。
> 私に出来ることは、礼拝堂まであなた方をお連れすることだけ―――」

ルーシィは目を伏せている。正面から見つめ返す事など出来なさそうだ。

>「――ほう。
> 赤の他人である君らを解放する為だけに、
> こちらも命を賭けねばならないと言うのにな。

> 我々は案内されただけの冒険者だ。
> 我々にはこのまま素通りして、元居た世界に戻るという選択肢もある。
> ジュリアンとかいう詩人は我々に、
> "解放"の見返りに楽園にある宝をくれてやると言っていたが。
> こちらが"命を賭けるに値する見返り"はあるのかね?
> 正式に依頼として、命を賭けるに値する報酬が得られるのなら。
> その魔晶石の破壊とやら、受けてもいい」

ジェノの訴えは冒険者としては至極真っ当なものだ。
成り行きで足を運んだ遺跡で、なし崩し的に命を賭けて戦ってください、
見返りはありませんが宜しくお願いします、などと乞われて、
はい分かりましたと答えられる程の境地には、まだ自分は達していない...

「ルーシィ嬢よ」

今度は自分が口を開く。

「貴殿の話はあい分かった。貴殿らの心中、察するに余りあるし、
 ラーダの使徒として、この状況を見過ごす事も出来ん。
 その点は、そこのマルドルとワシは全く同じ想いじゃ。
 ワシも守護者とこの楽園の開放を、請け負いたいと思っておる」

マルドル、ジェノ、カーツェナルを今一度見やる。

「じゃが、ジェノの言う通り我々は冒険者じゃ。
 正式に『楽園の開放』を依頼してくださるかな?
 善意でするには流石に事が大き過ぎるし、仕事として取り組めば、
 力を入れやすくて助かるというものじゃからのう!」

ガハハハ、とわざと大笑いをする。
多少は空気が混ぜかえればよいのだが。

「とまあこれは半ば冗談と言った所だが。
 正直に言って守護者とこのまま正面からぶつかるのは難しいと
 考えておる。依頼を確実に果たす為の援助はして頂きたいのじゃ。
 具体的には守護者との戦いを有利に運べる様な武具、道具の類を
 前もってお借りする事は可能ですかな?小ぶりでも構わん、魔晶石など
 あったら大いに助かるのだが...」

交渉口調の自分に気づき、内心苦笑する。
こんな事を柄にもなく喋っているのは、普段この役を一手に引き受けている
セリトが不在の為だろうか?

「あと、礼拝堂と守護者に関する情報を、出来る限り精密に教えて頂きたい。
 僅かでも勝つ確率を引き上げたいのじゃ。
 
 例えば、礼拝堂の周辺は中枢の魔晶石の影響が何らかの形で出ている事は
 ありませんかの?」

先に、解除の魔法を掛ける際の魔力は、魔晶石から得られると言っていた。
つまり、溢れる魔力があの一帯に滲み出ている可能性が高いのだ。
我々は大変助かるのだが、勿論精霊魔法を操る守護者をも利する事になる。

つまり油断は全く出来ない、という事なのだ―――
 
===================================

PLより:ジェノさん、聞き辛い事を尋ねてくれてサンクスです!
    ガラフは流れに乗っているだけでスミマセン。

    宣言としては、以下の内容をルーシィに話します。

    1)貴女達の願いは承知しました。礼拝堂へ行きますよ!

    2)だけど報酬は頂けますかね?出来れば前払い有りで!

    3)まだ隠してる事や言ってない事があったら全部ゲロしてね♪
      (特に礼拝堂&守護者関連)

その楽園で-5

ジェノが問い詰める。
ルーシィは逡巡する。


「これは、あくまでも希望的観測に過ぎませんが」


フェザーフォルクに、富を求める習性はない。


「あのマナの石の欠片が、あなた方にとって価値あるものになりえるのではないか、と考えております。
 お好きにお持ち下さい」


「ですが、それには、何の保証もありません。
 無理にとは申せません。
 お戻りになるのでしたら、先も申しました通り、川下より下界に抜けることが出来ます。
 ご案内いたしましょう」


ルーシィの表情から読み取れるのは、相手の都合を考えないことを言っているという自覚と、長い時間を持つ者ゆえの諦め、あるいは達観と言われるものか。

ガラフの要請に、ルーシィは答える。


「例えば弓矢でしょうか。
 剣や槍も多少ならあります」


とは言うものの、ルーシィの提げる得物を見る限り、期待は出来なさそうだ。
魔力の籠った武器や道具などは無いらしい。


「礼拝堂はだいたいこのようになっております」


内部は直径10mほどの円形の空間で、高さは4、5mほど。
魔晶石はその中央に浮かんでいるという。
礼拝堂内であれば、魔晶石から魔力を得ることが出来るらしい。


「守護者はごく一般的なフェザーフォルクです。
 ですが、心の精霊力が暴走して、正気を失います」


ルーシィの表情が曇る。
狂戦士と化した守護者は、肉体が滅びるまで戦い続けるという。


「―――楽にしてあげて下さい」

 

-------------------

GMより:

>ジェノ

砕いた魔晶石のかけらを自由に持って行っていいそうです。
何万点もの精神力が込められた魔晶石なので、砕いたあとでも使えるものは得られそうだと思えます。
また、この「お願い」に関して、無理強いはしてきません。
ここで断られたら、また次を待てばいいくらいの達観があります。
これは、襤褸の詩人もそういうスタンスで、共通しています。


>ガラフ

フェザーフォルクに、「仕事をして金銭報酬を得る」という概念がなく、実際支払えるものも持っていないため、「冒険者に仕事を依頼する」という形は取る事ができないようです。

また、通常品質で筋力15までの弓矢、剣、槍は提供できるようですが、特殊品は一切ありません。

礼拝堂内は本文の通りで、絶えずライトで明るいようです。
また、礼拝堂内では魔晶石の魔力を使うことが出来ます。

守護者のフェザーフォルクは、暗黒魔法「バーサーク」に近い状態になっています。
攻撃にボーナス、回避にペナルティがあり、生死判定に失敗するまで気絶しません。
魔法も使ってくると思って下さい。
そのフェザーフォルクは、ルールブック記載の一般的なものです。

僅かな、違和感

 皆の質問に答えるルーシィさん。

 守護者の話を詳しく聞いていると、彼女の表情は曇るばかり。

 僅かな、違和感。


 何か、隠してる。


 ジェノちゃんも何か気付いたみたい?
 
 普段とは違う口調で、厳しめに話をし始めてるなの。


>「守護者はごく一般的なフェザーフォルクです。

> ですが、心の精霊力が暴走して、正気を失います」

>「―――楽にしてあげて下さい」

 彼女からの、願い。

 

「少し、皆と相談させて欲しいなの。

 どうやってその守護者と渡り合うべきか、考えなきゃ」

 彼女に、そう伝える。
 

 皆、気付いてるかもしれない。

 伝えて、皆の意識を固めなきゃ。


 ――ルーシィさんが、その守護者である可能性を。

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

PL:ショートレスばかりですみません。

   表情は変えずに、ルーシィさんに作戦を練らせてくれと頼みます。  

疑惑を胸に。

>「これは、あくまでも希望的観測に過ぎませんが」

ルーシィは申し訳無さそうに答える。

>「あのマナの石の欠片が、あなた方にとって
> 価値あるものになりえるのではないか、
> と考えております。お好きにお持ち下さい」

>「ですが、それには、何の保証もありません。
> 無理にとは申せません。
> お戻りになるのでしたら、先も申しました通り、
> 川下より下界に抜けることが出来ます。
> ご案内いたしましょう」

返答を聞きながら、自分の無知に思い至る。
妖精族の中でも、人間との接触が殆どなく、文化的に影響が少ない
フェザーフォルクは、貨幣や報酬の概念が無いのだ。

そしてルーシィの態度は、駄目なら駄目で仕方ない、といった風情だ。
彼女はこの様にして、何百年と来訪者に開放を訴え、
その背中を見送ってきたのだろう...

武具の貸し出しについても、到底期待は出来なさそうだった。

***********************************

>「礼拝堂はだいたいこのようになっております」

続けて礼拝堂の構造を詳しく説明するルーシィ。
礼拝堂内であれば、魔晶石から魔力を得ることが出来るらしい。
しかし、それは守護者も同様だろう。
礼拝堂内で戦いを起こすのは得策では無さそうだ。

>「守護者はごく一般的なフェザーフォルクです。
> ですが、心の精霊力が暴走して、正気を失います」

守護者について言及すると、表情が更に暗く、重く沈む。

>「―――楽にしてあげて下さい」

やはり何かを隠している...?
疑惑は深まる。

躊躇無く止めを刺す様繰り返し強調する。
自分は戦えない。
そして礼拝堂の傍に埋められた先の来訪者...
点と点が頭の中で繋がり、線となろうとしている。

見ればジェノとカーツェナルも何かに思い当った様子だ。

>「少し、皆と相談させて欲しいなの。
> どうやってその守護者と渡り合うべきか、考えなきゃ」

タイミング良く、カーツェナルがルーシィに切り出した。
自分も、改めてルーシィに話をする。

「ルーシィ嬢よ。依頼と報酬の件は了解致した。
 貴殿らの概念には無い話を振ってしまったようじゃ。申し訳ない。
 此処は大穴を狙う心持ちで、貴殿の願いを聞き遂げようと思いますぞ。
 さあ皆も、巨大な魔晶石の欠片に期待する事にしようではないか!!
 
 ...とは言え、先も申したが戦いに勝利する確率を上げる為、
 カーツェナルの申す通り、作戦を練る時間を頂きたい。
 宜しいですかな?」

出来る限り、堂々と。磊落豪放を装いながら。
急速に鎌首を擡げる悲しい予感を振り切る様に。

***********************************

「まず、大雑把にワシの個人的見解を言わせて貰う」

輪になり、自分から話を始める。
全員、視線で何となく目配せをし合っている。
浮かび上がる一つの仮定。その事を誰が、どう切り出すか?

「礼拝堂の中で戦うのは、賛成出来ん。
 何故なら、此方のみならず、守護者にも魔晶石の恩恵を与えてしまうからじゃ。
 光霊を雨あられとぶつけ続けられるのは正直生きた心地がせんわい。
 ワシの《癒し》が間に合わない程の重傷を受ける恐れもある。
 守護者がシルフかノームを支配していた場合、一方的にやり込められる
 危険が高いでな...」

脳裏に赤い狼の毛皮を纏った男の姿が浮かぶ。彼とパムは、無事だろうか?

「ので、屋外へ誘い出しての決戦を提案したい。
 屋外だと自由に動き回られてしまう危険はあるが、
 自ずと魔法の使用に制限が掛かる。
 むしろ魔法を使わせた所を、カーツェナルの《闇霊》で狙い撃ちして
 意識を絶つのがよい、とワシは考えておる」

正気を失い狂った様に襲ってくる守護者。
おそらく普通の斬り合い、殴り合いでは容易に討ち果たせないだろう。

「屋外で戦うならば、ワシが誘き出す事も出来るかも知れん。
 こういう時に役立ちそうな呪歌があるでな―――」

それは《好奇心》の呪歌。
先日、神殿の司祭から新たに教わった呪歌だ。
この歌を聴いた者は、歌い手の姿を見たくてたまらなくなるという。
つまり、迎撃には最適なのだ。

とうとうと語りながら、3人を見る。
最初に口を開くのは、誰だ...?

===================================

PLより:昨日のチャット2での打ち合わせ通りの事を運ぶとして、
     取り合えずガラフは普通に作戦会議を始めてみたりします。
     作戦会議始まったらガラフは共通語で話します。
     ルーシィ守護者説を誰かが切り出すのを待ちながら、
     昨日のチャ2で出た話を参考にそれらしい事を喋ってます!

可能性

>「少し、皆と相談させて欲しいなの。

> どうやってその守護者と渡り合うべきか、考えなきゃ」

 カーツが相談をしたいと申し出た。

 こちらに視線を向け、皆を集める。

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

 守護者に対しての作戦を立てる。

 今の我々の中でもっとも精霊の力の恩恵を受けるのはカーツ。

 闇の精霊を使い、守護者の精神を砕く方向で話が進む。

 守護者が礼拝堂に立て篭もっている場合は、ガラフの呪歌の出番...


 だが。

 彼女は言っていた。

 
 心の精霊の暴走した守護者を、躊躇する事なく、楽にしてくれ。

 だが自分は協力は出来ない。

 出来るのは、礼拝堂への案内のみ。


 そして。


>「守護者は、・・・・・礼拝堂の外にいます。

> ですが、どこが戦地になるかは、あなた方次第となるでしょう」


 それはつまり――


「彼女が守護者である可能性が高い」

 含ませる事なく言い放つ。


「マルドル、この弓を」

 遠距離用の武器を所持していないマルドルに自分の弓を差し出す。

「バーサーク発動の条件は分からないが...

 "マナ"が関係しているんじゃないかと思う。

 だからもし、私かカーツが古代語魔法を今使えば、

 決戦のがこことなる可能性もある」


 事前準備としての魔法は、少し難しいのかも知れない。

 だが、私は他人よりも少しばかり早く動ける...

 恐らくは皆を守る魔法を掛けるくらいの時間は何とかなるだろう。


「もう少し彼女に質問をするつもりだ。

 場合によってはそれも発動の条件になるかも知れないので、

 心の準備だけはしておいて欲しい」

 皆に意識を固めてもらおう。

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

「ルーシィ、もう少し質問がある。

 ひとつは、その守護者の武装。 どんな武器や装備をしているか。

 ひとつは、礼拝堂へは、どうやって入るのか。
 
 ルーシィ、君が魔法か何か使うのか?

 もしも君が礼拝堂に近づけなくなった場合は、他に手段はあるのか?

 

 あと、気になっているのは、この楽園と言う名の空間に閉じ込められている者が、

 その礼拝堂に近付く事で、何らかの影響を受け、我を失う、と言う事はないか、ということだが」

 

 彼女を見据える。

 どんな反応を示すのか。


「もしもその可能性があるとするならば、

 礼拝堂に入るのに問題ない程度に身動きを封じさせて欲しいのだが」

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

PL:詰め詰め。

   最後の質問、守護者の名前を聞くは、反応を見てからとさせてください。

   誰か聞いてくれてもいいよ!

consultation

カーツの提案により開かれる『作戦会議』。
それはもとより、ひとつの疑念に対する対策、といってもいいかもしれない。

守護者が、ルーシィである可能性。
ルーシィを『守護者』に仕立ててしまうシステムの可能性。

疑念は数ある。
それを払拭できる材料は少ない。
少ないが、吟味をする価値はある。
これは、私達の『決断』を、より良きものにするための話し合いだ。

ガラフの提案する実戦での作戦に、
「ああ、異論はない」
と返事とする。

精霊との繋がりは、カーツの方が強い。
そして魔法は陸戦・空中戦を問わない。
闇の力で気力を削れば、早く決着がつくだろう。

「カーツ、『お守り』だ。持っててくれ」
私は小さな皮袋を渡す。中には魔晶石がひとつ。
「シェイドを一回呼び出せる程度のものでしかないがな。
 ジェノもガラフもいるが、何が起こるかわからないのが戦いだ。
 いざと言うときには、遠慮なく使えよ」

そして私も、ジェノから弓矢を受け取った。

>「バーサーク発動の条件は分からないが...

> "マナ"が関係しているんじゃないかと思う。

> だからもし、私かカーツが古代語魔法を今使えば、

> 決戦のがこことなる可能性もある」

「ありがとう、ジェノ。使わせてもらおう」

フェザーフォルク達の武具も良いものではあるが、
やはりなるべく自分の慣れに近しい重さの方がありがたい。

「あと、ここが戦場になる可能性だが、私は実は心配はしていない。
 ジェノ、あんたさっきルーシィがいる時《魔力感知》を使ったのだろう?
 フェザーフォルクの凶暴化にマナが関係しているのであれば、
 ルーシィはとうに反応していると思うんだ」

「だが確認をとるのであれば、私は反対はしない。
 より確かな現実を見極める必要はあるからね」

疑念が晴れればそれにこしたことはない。
フェザーフォルクの凶暴化の原因はマナではなく、
礼拝堂という場所に問題があることが、より鮮明になるのだから。

ガラフのキュアリオスティを使う、と言う提案に
「ならば我々は、耳を塞いで気持ちを強く持たねばな。
 ガラフの美声が聞こえぬのは残念だが」
と、笑った。
人を選ばぬのが呪歌の恐ろしさだ、こちらも相応に対処が必要だろう。


そして、ジェノがルーシィに投げかける質問に、私も言葉を添えた。

「動きを封じられるのが嫌であれば、ここに残っていただいても構わない。
 道を教えてもらえれば、我々だけでも進めるのだから。
 道中の危険も、事前に分かれば対処も可能だ。
 まさか、フェザーフォルクでなければ入れない結界があるとか
 翼を持たねば到着も叶わぬ場所にある、ではないだろうに」

翼無き種族に頼むのだ、それは無いと思いたい。

「礼拝堂への入室に、フェザーフォルクが必要だと言う条件が無いのであれば。
 ここで結果を待ってもらえれば、それにこしたことはない」

無駄な血を、流したくはないのだよ――。


PL>
・カーツに魔晶石(3)を渡します。嫌だと言っても押し付けますw
 シェイドを一回撃てるか否かで、戦局を変えられることもありますからね。
 そこに至ることはないと思いますが、念のためということで!
・ジェノから弓矢を受け取ります
・『バーサク化にマナが関係するか?』と言う仮説に、『心配ないんじゃね?』と
 自分の考えを述べておきます。
 述べるだけで試すことは反対しないよ!しないよ(笑)
・ガラフのキュアリオスティを使う時は、全員耳を指で塞いで抵抗専念しましょう、
 と言う提案をします。
 抵抗専念にプラスつけてもらえると嬉しいなあ、と言う下心です (`・ω・´)
 『耳栓』と言う手もありますが、耳栓を抜くアクションをカウントされると怖いので(笑)
・ジェノがルーシィに質問する時に、ちょっと補足します。
 「拘束が嫌なら来なくてもいいよ。道を教えてもらったら、わしらで行きますんで」
 と言う内容です。近づくとヤバイのなら、近づかなくて済む方法を取ればいいと思うので。
 もし、礼拝堂接近にフェザーフォルクの存在が必至な時は...
 ...うん、いろいろと心を決めようか、と言う感じです。

その楽園で-next

「これ以上は、お話することが出来ないのです。
 申し訳ありません」


守護者についてのことを言及すると、ただ、申し訳なさそうに口をつぐむ。

「礼拝堂の扉は、この地に住まう者がある一定の詠唱を行うことで開くことが出来ます。
 それは私である必要はありません」


 

「あと、気になっているのは、この楽園と言う名の空間に閉じ込められている者が、
 その礼拝堂に近付く事で、何らかの影響を受け、我を失う、と言う事はないか、ということだが」


ジェノはたたみ掛けるが、ルーシィは、これ以上は言えません、と首を振るだけだ。

それは、ジェノの推測が、少なからず真実を突いていることを肯定していた。


拘束に関しては、やんわりと拒否することだろう。

 

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GMより:

さて、皆さまの推理もおおよそいいところに来ましたので、尺の都合上進行させていただきます。

ご了承くださいませ。

カテゴリを移動します、お待ちください。

地鳴りと羽音

>「カーツ、『お守り』だ。持っててくれ」
 
 マルドルから渡された、小さな皮袋。
 
 中には魔晶石が一つ。
 
>「シェイドを一回呼び出せる程度のものでしかないがな。
 
> ジェノもガラフもいるが、何が起こるかわからないのが戦いだ。
 
> いざと言うときには、遠慮なく使えよ」
 
「うん・・ありがとうなの、マルドル」
 
 受け取った革袋を、両手で包み、胸にあてる。
 
 ――うん、頑張るなの。 


 

>「これ以上は、お話することが出来ないのです。

> 申し訳ありません」

 ルーシィさんはジェノちゃんの質問に対し、申し訳なさそうに口をつぐむ。

 これ以上は言えない・・と。

 ルーシィさんもきっと・・ジュリアンさんと同じように・・

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

 ルーシィさんが礼拝堂へと案内してくれる。

 皆、ルーシィさんの動きを警戒してるなの。


 流れる美しい川を遡り、草原を抜けていくと、やがて小高い丘が見えて来た。

 一面に咲き誇る白の花。

 そこに、白くて可愛らしい建物はあったなの。

 
 小さな木の扉。

 細やかな花の装飾。


 この中に・・全ての元凶が。


>「中に、半透明の石が浮いています。

> それを、出来るだけ早く破壊されますように。

> 石からの波動が消えれば、守護者も正気に還ります」

 複雑な身振りと共に、聞いた事のない言葉で詠唱を開始するルーシィさん。

 その間を見計らって、にジェノちゃんがガラフとマルドルに保護の魔法の掛けてくれる。


 扉が一瞬光り、キィ、と軽い音を立てて開いた。

 中から光が漏れる。


 現れる数mにも及ぶ、巨大な魔晶石が。

 こんな物があるだなんて・・

 ぞっとする程の大きさ。


>「急いで・・・急いで破壊を・・・・・

> あ・・・・・

> ああアアア!!

> ――――!!!!」


 ルーシィさんが頭を抱えてうずくまり、凄まじい高音域で悲鳴のような声を上げたなの。

 用意していたネットを投げようとする。


 その瞬間、この一帯を覆っていた歌声が、ぷっつりと消えた。

 そして起こる大地を揺らす地響きと、大気を震わす羽音。


 まさか――?!
 
 動揺が手元を狂わせたか、ネットは彼女を捕らえる事なく地面へと落ちる。


 ヒューリーが、色濃く現れる。

 もう、一切の正気を失ったルーシィさん――


>「くそっ! そういうことかっ!

> 正気を失った巨人と妖精達に、先人は殺されたんだ!」

>「あんたを殺したくないんだ、おとなしくしてくれ!」


>「此処はワシとマルドルが受け持つ。

> カーツ、ジェノよ!

> 魔晶石の防壁は任せた!お主等にしか出来ん仕事じゃ」

 マルドルとガラフさんがルーシィさんを抑えに掛かった。


 あの巨大な魔晶石を、一刻も早く破壊しなきゃ・・!

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

PL:つなぎつなぎ。 マルドルの魔晶石預かります。

巨大な魔晶石

>「これ以上は、お話することが出来ないのです。

  申し訳ありません」

 ルーシィは、これ以上は言えません、と首を振り、繰り返した。

 ――やはり、そうなんだな。

 拘束についても無難とも言える言葉で拒否して来た。

 多少複雑な身振りが必要らしい。


 ルーシィの案内で礼拝堂へと移動する。

 皆、ルーシィの行動を警戒しつつ、移動する。

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

 やがて、小高い丘の上にある、白い小さな建物へと案内された。

 美しい風景、一面の白い花畑、可愛らしい作りと装飾の建物。


 ルーシィはそれを、何処か怯えた様子で見ていた。

>「中に、半透明の石が浮いています。

  それを、出来るだけ早く破壊されますように。

  石からの波動が消えれば、守護者も正気に還ります」

 木の扉の前に立ち、複雑な身振りと詠唱を行うルーシィ。

 言葉は分からない。


 まだ彼女に変化は見られない。

 今の内に保護の魔法を二人に掛けておこう。

《我が身に宿るマナよ。 魔力の源よ...》

 これがきっかけとなっても仕方ない。


 ルーシィの詠唱を受け、扉が一瞬光って開く。

 内側ら魔力の光が漏れる。

 部屋の中心ある、数mにも及ぶ巨大な魔晶石。


「何て大きさ...」

 想像を遥かに超えた巨大さ。

 いや、その片鱗すら及ばない程の...


>「急いで・・・急いで破壊を・・・・・

  あ・・・・・

  ああアアア!!

  ――――!!!!」


 ルーシィの変貌が始まった。

 頭を抱えてうずくまり、凄まじい高音域で悲鳴のような声を上げた。

 耳が痛いなんてものじゃない。

 

 同時に、この一帯を覆っていた歌声が、消えた。

 大地を揺らす地響きと、大気を震わす羽音。

「守護者は、この地の者、全てか!」

 急ぎもうひとつ、魔法をマルドルとガラフに掛ける。

 抗魔の魔法と保護の魔法。

「ルーシィは頼んだ! こっちはやれる事をやる!」

 どちらも二人に掛かったのを確認し、カーツを追って礼拝堂内部へと向かった。

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PL:全部来るとか怖すぎます。