放たれた地で

放たれた地で

ジェノとカーツの手によって丸裸にされた巨大な魔晶石は、浮揚力を失って落下し、砕け散った。
衝撃でふたりは吹き飛ばされる。

魔晶石のかけらがいくつか、手元に残った。


ガラフとマルドルを襲っていたフェザーフォルクたちは動きを止め、糸が切れたように崩れ落ちる。
丘の下まで迫っていた巨人たちもゆっくりと倒れ、地響きを立てた。

地鳴りは止まない。

 

フェザーフォルクたちの身体が、さらさらと砂のように崩れて行く。

 

  "ありがとう"

 "ありがとう"


4人に、どこからか声がかかる。

 

  """ありがとう"""



ルーシィが、立っていた。

 

「ありがとうございます。
 よもや、私を救って下さるとは」


頬を涙が伝う。
良く見れば、彼女の身体のあちこちが、薄くヒビ入り、さらさらと崩れようとしているのが分かる。


「これを」


マルドルに手渡すのは、翼を象った短剣。
透き通る小さな石が嵌めこまれている。


「私から差し上げられる、あなた方が価値を見いだせるであろう物は、これくらいです。

 私は、ジュリアンを迎えに行かなければ」


星空を見上げ、ルーシィは翼を広げる。

 

「ヒューリーに取り憑かれたままでしたら、このまま彷徨う存在になり果てていたやもしれません。
 ありがとうございました」

 

ばさりと翼が鳴る。


頭を下げるとそのまま舞い、空高く。

空の上で白く輝く光と出会い、それを抱き止め、愛おしそうに撫でると、

 

そのまま、砂となって散った。

 

地鳴りは止まらない。

 

 

 

「川を下るのです」
「お早く」


空に気を取られているといつの間にか、小柄なフェザーフォルクの少年が二人、立っていた。


「同胞を、母を、父を、解き放っていただき、感謝の言葉もありません」
「川を下り、滝を抜けると番人の巨人がおります」
「彼は誠実な巨人です。
 人の街に帰るのに手を貸してくれるでしょう」


    ド

 

遠目に見える崖の一部から、轟音と共に、水があふれ出した。

みるみるうちにこの地を満たしてゆく。

 

「川下へ!」
「水が満ちては手遅れになります、お急ぎください!」

 

走る。

走る。

 

窪地の隅の崖まで至ると、川が流れ出る大穴があった。


「この奥が滝になっています」
「ドワーフの方とそちらの女性は私たちがサポートします」
「行きますよ!」

 

川に飛び込むと、気付けば空中に放り出されていた。

 

 

 

* * *

 

 

フェザーフォルクの少年たちはマルドルとガラフを支えようとはしてくれたが、特にガラフに関してはまったく力及ばなかった。
落下制御の魔法がなければ、4人とも滝壺深く沈んだことだろう。
それでも、命は取り留めるのだが。

 

「楔は折れた。
 戒めは解き放たれた。
 ああ、ありがたや」


そこにいた無数の腕を持つ巨人は、そう言って滝の上を眺めていた。
低く、太く、力強い声だった。

 

パムとセリトが、そこでトカゲを頬張っていた。

 

「ショーンです」
「ジュードです」

ふたりの少年は、そっくりな顔で、そう名乗った。

 

------------------

GMより:

最終章です。
全員こちらに書きこんで下さい。
カテゴリ「07-解き放たれた地で」にチェックを入れて投稿してください。

マルドルに渡された短剣は、魔法のダガー+1です。

また、カーツとジェノが手にした魔晶石は、ランダム要素満載でお送りいたします。
まず数。ふたりでそれぞれ1d3を振っていただきます。最大で6個になります。
次に残り点数。それぞれの1つ目は、2d6÷2(切り上げ)です。
 それぞれの2つ目は、1d6です。
 それぞれの3つ目は、1d6÷2(切り上げ)です。
一番ダイス目が良かった場合で、6点が4つと3点が2つですね。
一番悪い場合は、1点が2つです。

ちなみに、さのさんとジェノさんが振らなきゃいけないわけでもないので誰かダイス運のいい人が振って下さい(笑


魔法のダガーのデータ:

 名称:"L・S・D "
 制作者:"偽りの慈母"レディ・マドンナ
 必要筋力:5
 能力:攻撃力と追加ダメージに+1
 形状:翼を模してある鍔に、翼を連想させる刀身。鍔の中心には小さな金剛石が嵌めこまれている。女性の翼人でも扱いやすいよう、見た目より軽く作られているが、高品質なわけではない。

解放

 砕け散る魔晶石から溢れ、放たれる魔力。

 その膨大な圧力は衝撃となって、ボクとジェノちゃんを吹き飛ばした。

 壁に身体を叩き付けられはするものの、怪我をするほどではなかったなの。


 足元に転がる、いくつかの、砕けた魔晶石の欠片。

 まだ、魔力の光を宿しているみたい。

 それらを拾い上げた。


「ジェノちゃん・・・ありがとう」

 優しい笑みを向けてくれるジェノちゃんに、ボクも微笑み返した。

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

 外に出ると、マルドルとガラフ。

 そしてルーシィさんと何人かのフェザーフォルク達が居た。

 そのフェザーフォルクたちの身体が、さらさらと砂のように崩れて行くのが見える・・・

 

  "ありがとう"

 "ありがとう"


 どこからか声が聞こえて来るなの。

 

  """ありがとう"""


 ―――解放・・・出来たんだね。

 

>「ありがとうございます。

> よもや、私を救って下さるとは」

 正気に戻ったらしいルーシィさんがいた。

 頬を涙が伝う。

 彼女もまた、身体のあちこち薄くヒビ入り、さらさらと崩れようとしてる。


>「これを」

>「私から差し上げられる、あなた方が価値を見いだせるであろう物は、これくらいです。

> 私は、ジュリアンを迎えに行かなければ」

 マルドルに短剣を手渡し、空を見上げ、ルーシィさんが翼を広げる。

>「ヒューリーに取り憑かれたままでしたら、このまま彷徨う存在になり果てていたやもしれません。

> ありがとうございました」

 翼を鳴らし空高く舞い上がるルーシィさん。

 充満していたヒューリーは、もう欠片も存在しない。


 空の上で白く輝く光と出会い、それを抱き止め、愛おしそうに撫でると、

 そのまま、砂となって散った。

「・・・・・ジュリアンさんに、会えたんだね」

 ぽつりと、口にした。

 

 ずっと、鳴り響く地鳴り。

 何だろう。

 何かが近付いてる?


>「川を下るのです」

>「お早く」

 いつの間にか、小柄なフェザーフォルクの少年が二人、立っていたなの。

 そっくりな顔立ちの二人の少年。

>「同胞を、母を、父を、解き放っていただき、感謝の言葉もありません」

>「川を下り、滝を抜けると番人の巨人がおります」

>「彼は誠実な巨人です。

> 人の街に帰るのに手を貸してくれるでしょう」

 彼らの言葉を聞いているうちに、遠目に見える崖の一部から、

 轟音と共に、水があふれ出した。

 どんどんと流れてる。

 地鳴りはこれだったなのね!

 

>「川下へ!」

>「水が満ちては手遅れになります、お急ぎください!」

 二人の案内で、ボク達は走った。


 水が迫ってくる。

 窪地の隅の崖まで至ると、川が流れ出る大穴へと辿り着いたなの。


>「この奥が滝になっています」

>「ドワーフの方とそちらの女性は私たちがサポートします」

>「行きますよ!」

 考えてる余裕はなかった。

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

PL:合流手前マデー。

   ルーシィとジュリアン、会えて良かったねっ(゚ーÅ) ホロリ

崩壊

 砕け散った魔晶石から放たれる衝撃で、私とカーツは吹き飛ばされた。

 狭い室内の為、壁に身体を打ちつけるが、カーツも大した怪我は無さそうだ。


 外に充満していたヒューリーは、何処かに消し飛んでいた。

 地鳴りはするものの、羽音と地響きはもうない。


 足元に、砕けた魔晶石のかけらのいくつかが、まだ光を宿している。


「よく頑張ったね、カーツ。 お疲れ様」

 小さく息を吐き、カーツに笑みを向ける。

 魔力を消費する事はないとはいえ、

 古代語魔法を覚えたばかりの彼女には、今回の連続使用は辛かったかもしれない。


>「ジェノちゃん・・・ありがとう」

 微笑み返して来るカーツ。


 魔力を宿す石を拾い上げ、カーツと共に外へと出た。

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

 マルドルとガラフは怪我こそしているが、無事なようだ。

「二人とも、よく頑張ってくれた...ありがとう」

 ここに到達していたフェザーフォルクたちの身体が、

 さらさらと砂のように崩れて行っている。

 

  "ありがとう"

 "ありがとう"


  """ありがとう"""

 

 何処からか、いくつもの声が聞こえて来る。

 

 

>「ありがとうございます。

 よもや、私を救って下さるとは」

 ぽつりと立っているルーシィの頬を涙が伝う。

 彼女もまた、身体のあちこちが薄くヒビ入り、さらさらと崩れようとしている。


>「これを」

 マルドルなにやら、翼を象った短剣を手渡している。

 透き通る小さな石が嵌めこまれてた短剣。

 でもそれは...赤いモノが付着していた。

>「私から差し上げられる、あなた方が価値を見いだせるであろう物は、これくらいです。

 私は、ジュリアンを迎えに行かなければ」

 翼を広げるルーシィ。

 頭を下げるとそのまま空高く舞い上がり、

 やがて空の上で白く輝く光と出会い、それを抱き止め、愛おしそうに撫でると、

 ......そのまま、砂となって散った。

 

 ジュリアン...解き放たれた、んだな。

 

>「・・・・・ジュリアンさんに、会えたんだね」

 ぽつりと、口にするカーツ。

「あぁ......後であの森に寄って見よう」

 彼のいた、あの森に。

 

 

>「川を下るのです」

>「お早く」

 ルーシィの消えた空に気を取られているといつの間にか、

 小柄なフェザーフォルクの少年が二人、立っていた。

 とてもよく似た、双子であろうその容貌。


>「同胞を、母を、父を、解き放っていただき、感謝の言葉もありません」

>「川を下り、滝を抜けると番人の巨人がおります」

>「彼は誠実な巨人です。

 人の街に帰るのに手を貸してくれるでしょう」


 地鳴りを気にしつつ、彼らの話に耳を傾けていると、

 遠くに見える崖の一部が破壊され、轟音と共に、大量の水があふれ出した。

 それはみるみるうちにこの地を満たしてゆく。

 全てが、水の中へ飲み込まれていく。
 

>「川下へ!」

>「水が満ちては手遅れになります、お急ぎください!」

 双子の案内で、全員で走る。

 窪地の隅の崖まで至ると、川が流れ出る大穴があった。

>「この奥が滝になっています」

>「ドワーフの方とそちらの女性は私たちがサポートします」

>「行きますよ!」

 川に飛び込むと、気付けば空中に放り出されていた。

 フェザーフォルク二人はガラフとマルドルを支えようとしているが。

「ガラフ!」

 手を伸ばし、彼を掴む。

 重い金属の鎧、ドワーフという種族そのものの重さ。


 細腕の双子達にはとても支えきれるものではない。


 無事で居てくれよ......!

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

PL:とりあえずガラフ掴む(

お食事会

干し肉が気に入ったらしい巨人にさらに保存食を3つほど渡して、代わりに受け取った

トカゲの肉を頬張る

 

「...ふむ、確かにこれは美味いが、塩気は欲しくなるな...」

 

パサパサとしていて、スジの多い鶏肉と言えばいいだろうか

淡白で美味いのだが、調味料なしで毎日食べていれば飽きるだろう

 

そうして和やかに食事をしていると、不意に上流から地響きが伝わってきた

一斉にそちらを向いたが、私とパムには何が起きているのか判らない

だが、巨人には何かが見えているようだった

 

>「楔は折れた。
> 戒めは解き放たれた。
> ああ、ありがたや」

 

楔が折れた?カーツ達が箱庭とやらの封印を解く事に成功したのだろうか?

やがて鉄砲水のように滝の上から大量の水が流れ落ちてきた

その中には白や紫などの色彩も混ざっている

4人と羽付き2体が落ちてくるようだ

 

いつもの事だが、カーツはなぜスカート姿なのに高い所が好きなのだろうな?

とりあえずパムに見えないように襟首を掴むと

 

「パム、ジェノは任せた」

 

ジェノに向けて放り投げた

 

「巨人殿、あれは私の仲間だ、あのまま滝壺に落ちられては困る

 鉱山妖精を頼めるか?」

 

ガラフの事を巨人殿に頼む

元々の体重に金属鎧もあって結構な重量だが、巨人ならばそれほどで問題もあるまい

続けてマルドルとガラフの2人ともを支えようとして、支えきれずに一緒に落下してくる羽付きに向けて

声を張り上げる

 

「羽根付きの!鉱山妖精は巨人殿に任せて青い鎧の娘を支える事に集中するがいい!」

 

そして私はカーツの落下地点に入り、落ちてきたカーツを抱きとめる

 

「...んむ、お帰り、カーツ」

 

===================================================================

演出、演出

さよなら、ワールドエンド

ようやく力が戻り、立ち上がる。
細かな傷はたくさん受けたが、大きな問題ではない。

「ガラフ、ありがとう。
 あんたが守ってくれたおかげで、私もルーシィも助かった」

戦友に礼を述べる。

そこへ、礼拝堂からカーツとジェノが戻ってきた。
「カーツ! ジェノ! あんた達も無事で良かった!」

>「二人とも、よく頑張ってくれた...ありがとう」

「あんた達こそ、よく頑張ったよ。間に合ってよかった」

ジェノとカーツをねぎらった。

我々を襲ったフェザーフォルク達の体が、さらさらと崩れていく。

周囲に満ちる声は、
さきほどの狂ったヒューリーの声では無い。
心が洗われるような、ありがとうの声、声、声――

これが、彼らの望んだ"開放"なんだな...。

しかし気になる――地鳴りが収まらぬな...。

>  """ありがとう"""

「ルーシィ...!」

目の前の彼女は狂気から解き放たれ、あの笑顔が戻っていた。
涙にぬれる彼女は神々しさすら感じるものだった。

>「これを」

差し出したのは、あの短刀。
私を傷つけ続けたそれは、繊細な細工の施された美しいものだった。

>「私から差し上げられる、あなた方が価値を見いだせるであろう物は、これくらいです。」

「...義理堅いんだな、あんた...」

面映いような、くすぐったいような、そんな微笑。
彼女の身体は崩れ続ける。だけど、悲壮感はない。

これで、良かったのだ。

>「ヒューリーに取り憑かれたままでしたら、このまま彷徨う存在になり果てていたやもしれません。
> ありがとうございました」

「私も、あんたを狂ったまま楽にするには、忍びなかったんだ。
 頑張った甲斐が、あったな」

翼を広げるルーシィはそのまま天へ昇り。
光を抱いて、さらさらと消えた。

>「・・・・・ジュリアンさんに、会えたんだね」

>「あぁ......後であの森に寄って見よう」

「そうだな...」

カーツとジェノの言葉に、静かに頷き、
受け取った短刀の柄を、そっと握り締めた。

しかし、いつまで経っても地鳴りは止まらない。
巨人のせいではないのでは...と思い出した時

>「川を下るのです」
>「お早く」

いつの間にか現れた、二人のフェザーフォルクの少年。

>「同胞を、母を、父を、解き放っていただき、感謝の言葉もありません」
>「川を下り、滝を抜けると番人の巨人がおります」
>「彼は誠実な巨人です。
> 人の街に帰るのに手を貸してくれるでしょう」

そういう間にも、水が溢れ出した。

「感傷に浸る間もないのか!」

毒づきながら、走るしかなかった。

振り向くと、『楽園』は――偽りの聖母が創りだした無慈悲な実験室が沈んでいく。
そこであった悲劇も、嘆きも、苦しみも、何もかもを呑み込んで。

「ああ、それでいいんだ!」

全てのものは、死に至る。
壊れぬものはない。
変わらぬものはない。

だけど嘆く必要なんてない。
それが、彼らの望んだ『真実』ってやつだから。

魔法で歪められた偽りの楽園は、本当の墓所となって、
清らかな湖の下で眠るんだ。

私は歌おう。
この物語の顛末を。
彼らの嘆きを、心を忘れぬために。
それが、詩人の務めなのだから。

「しかし、巻き込まれるのはごめんだ!」

飛び込め、と指示された川は――

「滝じゃねえかああああああ――――!」






ざっばーーーーーーーん!






フェザーフォルクの少年が、尽力してくれたことには感謝する。
にしても、非力すぎたな――。

水をしこたま飲みつつも、もがきながらようように水面へと顔を出す。
「ガラフ!ガラフを――!」

金属鎧のドワーフを助けなければ!
水中へと手を伸ばそうとした瞬間、思いも寄らぬ巨大な手が水中に伸び
そのままガラフを掬い上げた。

口をあんぐりあげたまま見やると、複数の手を持つ巨人。
「あれは――」
味方だと知らされてなければ、パニックに陥るところだった。

そして見つける、仲間達の顔。
「パム! ジェノも無事で良かった!」

手を振り、セリトを探して頭を巡らせて。

「あーはいはい、心配して損したな」
リーダーとカーツに、はははっと声を上げて笑いかけた。


PL>
一気に書いた!
短刀謹んで拝領いたします。
希望する方に差し上げてもよいのよ

食べることは戦いなのだとあの旅の神官は言った。

 こんがりとやけたトカゲの肉。

 

 ぎゅーぐるる~。

 

 そういえばじぇのにもらったワニサンドしか食べてなかった。

 

 数日間ほとんどのまず食わずだ。

 

 

 どこかのたびの神官が言っていた。

 

 生きることは戦いだ。

 

 食うことは戦いだ。

 

 だから生きるとは食うことなのだ、と。

 

 

 「頂きます。」

 

 あんぐ、はぐはぐ、むしゃむしゃ

 

「ふむぬん(うまい!)」

 

 口いっぱいにお肉をほうばる。

 

「むんぐむんぐ!(お礼にこれあげる!)」

 

 はちみつと飴10個を巨人のじいさんにわたす。

 

「もんぐむぐもんぐもんぐ(気に入ったらほかにもなんかちょうだい!)」

 

 あ、何か音した?

 

>「パム、ジェノは任せた」

 

  ぽ~~~~~~んと宙を舞う。

 

 「もんぎゅ~~~~(あ~~れ~~~~)」

 

 

 

 ぽってん、ころんころん。

 

 ねっころがった状態でもぐもぐ。

 

 ごっきゅん。

 

「やあ!じぇの!!

久しぶり!」

 

 にぱっと笑った。

 

 

PL:パムはのんきだ~

帰還

落ちてきた冒険者たちは、それぞれなんとか岸に上がった。
ガラフも無数の腕を持つ巨人によって掬い上げられた。
全員びしょぬれだ。
焚火を囲み、暖を取る。

 

巨人は"天を仰ぐ腕"と名乗った。
番人としての使命から解放され、どこぞへと去るつもりらしい。
セリトからもらった保存用の食糧は、大喜びで腰にぶら下げた。
パムからの甘味も、珍しい味だと喜んだ。

フェザーフォルクの双子は、同族を求めて旅をするつもりだと言った。
目指すはグロザムルの山々。
厳しい旅になるだろうが、二人の目は輝いていた。

 

 

"天を仰ぐ腕"は、帰りの道を指示してくれた。
とはいえ、川沿いに下って行くだけのことだが。

「霧に気をつけてなあ」

巨大な影は、冒険者たちの姿が見えなくなるまで、手を振っていた。

「私たちはあなた方を忘れることはないでしょう」
「やがて子を為し、我が身が朽ちても、伝えていくつもりです」
「いつかまた、お会いできますことを」


双子も、そう言って飛び立っていった。

 

 

霧は、鬼火に連れられて行ったときよりも薄かった。
それは場所のせいなのか、それとも。

やがて森を抜けた時、海から朝日が昇るのが見えた。

 

暗闇が青く染まり、更に白く明るくなっていく。

 

 

ひょろ長いのっぽの影が6つ、霧の中に浮かび上がり、日が昇るにつれて、消えて行った。

 

 

 

その日から、墓谷には霧の巨人がいる、という噂が立つようになったという。

 

 

 

ジュリアンのいた樹には、古ぼけて弦の切れたリュートが一本、墓標のように立てかけられていた。

 

 

 

 


--------------

GMより:

それではこれにて「母なる大地の子ら」終了とさせていただきます。
お付き合いいただきまして、ありがとうございました!
GMとしてもなかなかハラハラさせていただき、とても楽しかったです。
皆さんの趣ある記事、楽しく読ませていただきました。


経験点は基本1000点に、ルーシィを正気に戻したボーナスとして200点を加算、計1200点を発行いたします。
銀月にはパーティ経験点100点を、各自には1ゾロ回数×10点を加算し、最終的に計上してください。

このレス後に最低1回のレスを頂きまして、報酬の分配が確定した時点にて、解放とさせていただきます。

NPCから答えて欲しいことやもうちっとこんな交流をしたいなどのレスがありましたら、8/23以降に対応させていただきます。
夏休みに入ってPCが使えなくなるので、取り急ぎの解放処理です。
感想なんかも23日以降に投下させていただければと思います。
一行BBSにて反応は出来ますので、簡単な質問などでしたら明日以降でもお答えできます。

それでは、お疲れ様でした!

楽園の崩壊。

>「ガラフ、ありがとう。
> あんたが守ってくれたおかげで、私もルーシィも助かった」

自分同様、息も絶え絶えになりながら、マルドルが声を掛けてきた。

「礼には及ばんよ。お主がルーシィを抑えてくれたからこそじゃ」

軽く手を上げ、返事をする。

そこへ、礼拝堂からカーツとジェノが駆けつけてくる。

>「カーツ! ジェノ! あんた達も無事で良かった!」

>「二人とも、よく頑張ってくれた...ありがとう」

ジェノは義理堅く労いの言葉を掛けてくる。

>「あんた達こそ、よく頑張ったよ。間に合ってよかった」

「お互い様じゃ。二人が防壁を破ってくれなんだら、今頃ワシとマルドルは
 挽き肉にされていた所じゃ。よくやってくれた。お陰で命を拾う事が出来た」

***********************************

> "ありがとう"

> "ありがとう"

谷に満ちる歓喜の声。
フェザーフォルク達の身体が砂の様に崩れ去っていくのに気づく。
これがルーシィの望んだ開放。

  """ありがとう"""

>「ルーシィ...!」

意識を取り戻したルーシィが、立っていた。
先程までの狂気は消え失せ、穏やかな、満ち足りた表情をしている。

>「ありがとうございます。
> よもや、私を救って下さるとは」

涙が頬を伝い落ちる。
彼女の身体も、所所に罅割れが走り、今正に朽ちていかんとしている。

>「これを」

マルドルに翼を象った短剣を手渡す。
優雅な装飾だ。金剛石が一際輝く。魔力が込められているのかも知れない。

>「私から差し上げられる、あなた方が価値を見いだせるであろう物は、
> これくらいです。
> 私は、ジュリアンを迎えに行かなければ」

>「...義理堅いんだな、あんた...」

ルーシィから短剣を受け取り、マルドルが感慨深げに呟く。

ルーシィは星空を見上げると、翼を広げた。

>「ヒューリーに取り憑かれたままでしたら、
> このまま彷徨う存在になり果てていたやもしれません。
> ありがとうございました」

>「私も、あんたを狂ったまま楽にするには、忍びなかったんだ。
> 頑張った甲斐が、あったな」

「光の神に仕える者として、いや、それ以前に生命ある者として、
 どうしても貴殿等を救いたかったのだ。
 それは先に言った通り、偽りない気持ちじゃ。
 ルーシィよ、貴殿のその顔を見られただけで苦労も報われたというものじゃ」

返答の代わりに、翼が鳴る。
頭を下げるとそのまま空高く舞い上がった。
天空は星の光で満たされている―――

「ルーシィよ、貴殿とジュリアンに星王の祝福を...!」

その祈りが届いたのか。
ルーシィは白く輝く光と出会い、それを抱き止める。
愛おしそうに撫でると、そのまま、砂となって散っていった。

>「・・・・・ジュリアンさんに、会えたんだね」

>「あぁ......後であの森に寄って見よう」

>「そうだな...」

「行こう。弔いをきちんとしてやりたいしな」

ルーシィとの別れを終え、心が満たされるのを感じる。
しかし、まだ全てが終わった訳ではない。
これから始まるのだ。
偽りの楽園の崩壊が...

***********************************

>「川を下るのです」

>「お早く」

気がつくと、小柄なフェザーフォルクの少年が二人、立っていた。

>「同胞を、母を、父を、解き放っていただき、感謝の言葉もありません」

>「川を下り、滝を抜けると番人の巨人がおります」

>「彼は誠実な巨人です。
> 人の街に帰るのに手を貸してくれるでしょう」

どうやらこの地に住まう翼の妖精の内、生き残った者がちゃんといたらしい。
つまり、寿命の尽きていない、この少年達。
顔つきが同じ所を見ると、双子かも知れない。

「丁寧な案内感謝しますぞ、少年達よ...」

と、礼を言い掛けたその時。

>    ド

"核"を破壊しても尚止まない地響きに爆音が加わる。
遠くの崖の一部が崩落し、そこから鉄砲水が溢れて此方に向かってくる!

>「感傷に浸る間もないのか!」

「全く...一難去ってまた一難じゃのう!」

>「川下へ!」

>「水が満ちては手遅れになります、お急ぎください!」

それは言わずもがな。
あの濁流に飲み込まれたら間違いなく助からないだろう。
ましてや自分は鉄製の鎖帷子を着込んでいる...
 
「了解した!こんな所で死にたくはないからのう!
 足は短いが全力で回転させてみせよう!」

周りが人間ばかりで気づいては貰えないが、
かつて故郷では俊足で名を馳せていたのだ。

***********************************

傷だらけの身体に鞭を打ち、死に者狂いで走る。
何とか、置いて行かれずに済んでいるが、それも何時まで持つか。

>「ああ、それでいいんだ!」

誰に対するでもなく、叫ぶマルドル。
恐らく、心の中の声がつい漏れたのだろう。

走りきってもうすぐ限界になろうかという時、窪地の隅の崖に到着する。
見ると、其処には川が流れ出る大穴があった。

>「この奥が滝になっています」

>「ドワーフの方とそちらの女性は私たちがサポートします」

>「行きますよ!」

「滝、じゃと!?」

思わず絶句する。
しかし選択肢は他にない。
否応も無く、川に飛び込む。

>「滝じゃねえかああああああ――――!」

あまりの急展開にマルドルが下品な絶叫をする。
今回ばかりは、流石に彼女に女性らしい言葉遣いについて説教する余裕はない...

>「ガラフ!」

>「ガラフ!ガラフを――!」

滝壺に落ちれば間違いなく沈んでいくであろう自分を、
双子が、マルドルとジェノが必死に支えようと手を伸ばしてくれた。
しかし、力及ばない...

***********************************

大きな音と衝撃を上げ、水面に衝突する。
そして、沈む。
水をかいて浮かび上がろうとするが、
先程命を救ってくれた鎖帷子が今度は戒めとなってこの身を縛る。
苦しさにもがくがどうにもならない。
段々意識が遠ざかる...

.........

.........、

.........?

>「楔は折れた。
> 戒めは解き放たれた。
> ああ、ありがたや」

低く力強い。まるで大地そのものの様な声に意識が引き戻される。
ぼんやりとした視界に焦点が定まると、眼前に巨大な老人の顔があった。
大きい。丘巨人か?と一瞬考えたが、すぐにその考えを否定する。
何故なら、自分を抱き抱えた大量の腕に気づいたからだ。

「これは...救って頂き、感謝致します」

状況に頭がついていかないが、取り合えず礼は述べる。
この御老人が百腕巨人だとは、後になってジェノから聞かされた話であった。

===================================

PLより:ヘカ爺様に救って頂き感謝、の図。
     <怪物判定>は例によって失敗したので(をい、
     ジェノに教わりますね。

     今回はチェインメイルのお陰で助かったり死にかけたりと
     忙しいなあ(苦笑)

ガラフ@テッピン : 怪物判定:ヘカトンケイレス(目標値15)、基準値3 2D6 → 4 + 4 + (3) = 11
--------------------------------------------------------------------------------
ガラフ@テッピン : ダイスはまずまずでしたが知りませんでした。

ギルドに関わる者

「あの道で歌っていた妖精族はフェザーフォルクというらしい。

 

霧の奥にあった遺跡が崩壊したから、もうここにもこないだろう。」

 

 酒場の裏、情報屋に小窓から話しかける。

 

 たんにたまたまそこにもたれかかっているだけな風に装いながら。

 

「あんたたちの手の者、かはしらないが。それらしきごろつきが暗黒の神の言葉が分かる魔物に殺されていた。二人、だったか。何人かは崖から落ちたような叫びも"仲間"が聞いている。

 

その魔物も自由になっているはずだ。

 

霧にワニとりに行くにはしばらく避けたほうがいいな。

少なくともギルドとしては危険度と利益の割合は見直しておいたほうがいい。」

 

 

 壁から体を離す。

 

「情報はそれぐらい、か。

 

対価は・・・仲間がした不始末への恩赦、

 

をねがいたいものだ。

 

ああ、あとスリの彼にもよろしく伝えといてほしい。

 

じゃ。」

 

 

 そうして僕はこの町を去った。

 

 

 

PL:報酬はまかせました~。

 

締め!

 

パムはなんというかこのシナリオ役立たずだったなぁ~としみじみ。

 

パムらしいんだけど・・・。

 

皆様2ヶ月ありがとうございました(^-^)

旅立ち

 全員で空中に投げ出され、滝へと落ちようとした時。

 何かこちらへと飛んで来た。


 着水と同時に飛沫が上がる。 
 
 高い場所から水面へと叩き付けられるショックで、ガラフを離してしまったらしい。
 
 気泡だらけの水中。

 見失ったか...?!


 いや、居る!

 ガラフが沈んでしまう!


 沈み行くガラフを追うが、ローブが水を吸収し、纏わりつき、身動きを制限する。
 

  ――まずい、このままでは...


 だが。

 そこへ、大きな手が伸ばされた。

 巨人の者と思わしき手。

 それが、何本も。

 その手がガラフを水面へと掬い上げていく。

 

 ああ、これでガラフは大丈夫か...!

 私も水面へ...


 そう思い、水を掻き分けて伸ばした手を、誰かが掴んだ。

 小さな手。 それで居て、力強い手。

 

 手を引かれ、水面へと出ると、そこには。 
 
>「やあ!じぇの!!

 久しぶり!」

 可愛らしい笑顔を見せてくるパムが居た。

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 ガラフはパムとセリトと共に居た、百腕巨人と呼ばれる、

 ヘカトンケイレス、によって助けられた。

 
 マルドルは二人のフェザーフォルクに助けられつつ、何とか水面へと出れたようだ。

 カーツも、セリトに助けられたようだ。


 皆にヘカトンケイレスの説明をし、彼が熾してくれた焚火を囲む。


「さっきは...ありがとう、パム」

 何となく、パムを膝の上に乗せつつ、暖を取る。

 パムも水の中に入ったせいか、泥などはすっかり落ちて居るようだった。

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 ヘカトンケイレスの彼は、"天を仰ぐ腕"と名乗った。

 楽園の崩壊によって、門番と言う使命から解放されたようだ。

 "天を仰ぐ腕"は、帰りの道を指示してくれ、ずっと私達に手を振ってくれていた。


 フェザーフォルクの双子のショーンとジュードは、同族を求めて旅をするらしい。

 グロザムルの山々を目指すらしい。

 自由を手に入れ、飛び立つ二人の目は輝いていた。

「また、いつか」
 
 そう言って、彼らの旅立ちを見送った。

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 ジュリアンの居た場所には。

 彼の使っていたリュートが立てかけられていた。

 魔法から解き放たれたその姿は、弦も切れ、ボロボロになっていた。


 でも、彼が居た証だ。

 ガラフが手に取り、手入れをして使用するつもりらしい。

 無事解放され、願いの叶った楽園の関係者達。


 出来る事はした。

 これで、良いはず。

 

 ―――。

 小さな手を握り。

 少しだけ、彼を見つめる。

「次は――何処へ行こうか?」

+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:

PL:皆様お疲れ様でした! 楽しかったですー!

   ひとまず〆日記をば。

想いを受け継ぐ。

ジュリアンが居た樹には、彼が使っていたリュートが立てかけられていた。
主人があるべき場所へ還り、その役割を終えたからだろうか。
弦は切れ、ボロボロになっている。

「これは、ワシが預かろう」

手に取りながら、皆に言う。

「修理をして弦を張れば、まだまだ使えるじゃろう。
 それに、このリュートには、
 数百年歌い続けたジュリアンの想いが込められておる。
 このまま墓標として朽ち果てさせるより、
 ジュリアンの代わりに広い世界を見せてやりたいでの」

先の遺跡探索の際、魔術師の亡霊の遺品である黒水晶を持ち出した時の
トロンの気持ちが、少し分かった気がした。
そしてジュリアンのリュートを一度置き、自分のリュートを取り出す。
微かな記憶を頼りに、歌う。

 "母なる大地の子らは

 大いなる自然の中で腰を下ろし

 歌を歌い続ける――― "

 "霧深き渓谷の底

 緑萌ゆる草原の床

 大地の子らは歌い続ける――― "

ひとしきり歌った後、誰に言うでもなく、呟く。

「ショーンとジュードが言ったように、語り継いで行かねばな...」

ジュリアンという詩人が居た事を。
偽りの楽園より、縛られた生より、魂の解放を求めた、
誇り高き翼の妖精と丘巨人達が居た事を...

―了―

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PLより:手短ですが本編〆の投稿です。
     ジュリアンのリュートはガラフが使わせて頂く流れに
     してしまいました!異議のある方どうもスミマセン。

日常への帰還

ガラフを助けあげたたくさんの腕を持つ巨人は
ヘカトンケイレスだと言う。

腕を無数に持つその姿は恐ろしいものだが
友好的な姿勢にすぐほっとなった。

「ガラフを助けてくれてありがとう」

彼に礼をいい、霧の中へ消える背を見送った。
あの古代人により縛られた彼もまた解放されたのだ。

楽園と言う名の墓所は、数百年を経てその罪をやっと注ぎ、
多くの命を本来あるべき姿へと戻していった。


私達を助けてくれた双子のフェザーフォルクもまた、
仲間を求めて山の彼方へと向かう。

「君達の行く末に、幸多かれ」

短い節回しと共に、祝福の歌を歌う。

彼らはどんな困難も乗り越えていくだろう。
あの父と母の 子供達なのだから。


「我々の先行者がピギーズの派遣した宝捜し隊だとしたら、
 その情報はどこから伝わったんだろうなあ」

誰に聞くともなくつぶやくが、だいたい予想はつく。
古文書か古い歌を聞きつけたかなにか、だろう。

どちらにしても、もう『宝』は無い。
あの箱庭が宝だとしても、もうからっぽなんだから。

私はルーシィから受け取った短刀を握り締めた。
私を傷つけたそれは、今度は私を護ってくれるだろう。
大切にせねば、な――。


そしてオランへの道へ至る。

ジェノはパムと再会し、望みを果たした。
ガラフはジュリアンのリュートを受け継ぎ、
『彼』と共に世界を巡るのだろう。
セリトとカーツの紅と白の毛皮を眺めながら――

――まあ、しょっぱなギクシャクしちまったが...

「リーダー、次はあんたのやりたいことを止めないことにしたよ」

セリトへ、そう告げた。

彼とパムがヘカトンケイルと飯を食っている姿を思い出し
ふと、私の想いも寄らない面白いところへ、
連れて行ってくれるのではないだろうか...と、そう思ったのだ。

根拠のない直感、なのだがな。
それはそれで、良いのではないかと思える自分もいるのだ。


人の縁とは、面白いものだ。

だから、結局――私は、彼らが好きなのだと改めて思うのだ。

「カーツ、私はもう少し、精霊と仲良くなってみたいと思う」

古代語魔法の使い手でもある彼女だ、
私がもう少し精霊と話せるようになれれば
彼女の負担も少しは軽くなるだろう。



顔を上げ、空を見上げた。



 "母なる大地の子らは

 大いなる自然の中で腰を下ろし

 歌を歌い続ける――― "

 "霧深き渓谷の底

 緑萌ゆる草原の床

 大地の子らは歌い続ける――― "


ガラフと共に、私も歌い継ごう。
ジュリアンの歌を。ルーシィの祈りを。

私の『銀月』としての始めての冒険の終わりに、
ほんの少し、感傷めいた気持ちをもって誓った。


PL>
締め日記です!
ヘカトンさん知名度判定:Dice:2D6[4,6]+3=13
2足りなかったので、ジェノから教わったことにしました。

感想はまた後ほど投下しますー

語り継がれる歌

 ぽーんと空中へと投げ出され、滝へと落下するボク達。

 高い――!

 ボクに、二人のような翼があったなら・・・!

 支えられるほどの大きな翼があったなら・・・!


『束縛無き風の乙女、シルフよ!

 流麗たる水の乙女、ウンディーネよ!


 ――皆を守って!』


 ボクに出来る事は、精霊さん達にお願いする事だけ。

 ほんの僅かな時間。

 精霊は聞き届けてくれるとも限らないけれども・・・


 大きな音と共に滝壺に落ちる皆。

 たくさんの泡で視界が遮られる。

 どっちが上なの・・・?

 

 水中でもがいて居ると、ふと体を支えられた。

 そして水面へと導いてくれたのは・・・

>「...んむ、お帰り、カーツ」

 セリトだったなの。

「セリト!」

 会いたかった、会いたかった。

 無事で良かった、セリト・・・!

「ただいまなのっ」

 ぎゅうっと、彼に抱き付いた。

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

 全員無事に滝壺から脱出し、焚き火にあたる。

 ガラフを助けてくれたのはヘカトンケイレスという巨人さんだったなの。

 ジェノちゃんって、物知りなのね。

 こんなにたくさん腕のある巨人さんがいるなんて、全然知らなかったなの。

 
 そのジェノちゃんはバムさんに助けられ、

 マルドルもフェザーフォルクの双子に助けられたなの。

 
「皆、本当に無事で良かったなの」

 全員の笑顔を見て、ほっと安心したなの。

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

 ヘカトンケイレスさんは、"天を仰ぐ腕"という名前で、

 門の前に居たシー同様、門番として長い間縛られていたみたいなの。

 ボク達が楽園を開放した事により、その呪縛から解き放たれたみたい。


 帰りの道を教えてくれると、ボク達の姿が見えなくなるまで、

 ずーっと手を振り続けてくれいたみたい。


 フェザーフォルクの双子のショーンさんとジュードさんも、

 同族を求めてグロザムルの山々を目指すみたいなの。


「いつか、また会えるかもなの。

 どうか、ご無事で。

 良い旅をお祈りしてますなの」

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

「マルドル。

 お守り、ありがとうなの」

 彼女から預かったお守りを手渡す。


>「カーツ、私はもう少し、精霊と仲良くなってみたいと思う」

 マルドルは少し考えて、口にした。


「うん。

 僕に手伝える事があったら、教えてなの」

 にっこりと、微笑む。


 マルドルはレベックを奏でながら、

 ガラフはジュリアンさんのリュートを大事に抱えながら、

 彼の歌っていた歌を口ずさむ。

 


 "母なる大地の子らは


 大いなる自然の中で腰を下ろし


 歌を歌い続ける――― "


 "霧深き渓谷の底


 緑萌ゆる草原の床


 大地の子らは歌い続ける――― "

 

 正しき方向へと、魔力を導けるようにならないと。

 悲しい出来事を食い止められるように。

 少しずつ、少しずつ、進んでいかなきゃ。


 たくさん学んで、皆の手助けになれるように。

 ――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-――-*-―――

PL:皆様お疲れ様でした!

   ジェノちゃんにヘカトンケイレスを教えてもらい、

   マルドルに預かった魔晶石3点を返却しまーす。

   皆無事で本当に良かったああ!;w;

首を傾げ

仲間達の帰還と、巨人の解放を言祝ぎながら、ふと首を傾げる

 

「......むぅ?ところで私は何しにここに来たのだったか?」

 

よくよく考えてみると、イマイチ判らない

なんとなく付いてきて、なんとなくはぐれて、なんとなく巨人殿と食事会してたんだが...

 

>「リーダー、次はあんたのやりたいことを止めないことにしたよ」

 
マルドルはそう言ってはくれたものの...
...いや、本当に私は今回何しに来たんだろうな?
 
......少し、自分の冒険の目的や目指す場所を見つめ直す時期なのかも知れんな...
 
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なんとなく考え込みつつ、最終投稿ー