帰還

落ちてきた冒険者たちは、それぞれなんとか岸に上がった。
ガラフも無数の腕を持つ巨人によって掬い上げられた。
全員びしょぬれだ。
焚火を囲み、暖を取る。

 

巨人は"天を仰ぐ腕"と名乗った。
番人としての使命から解放され、どこぞへと去るつもりらしい。
セリトからもらった保存用の食糧は、大喜びで腰にぶら下げた。
パムからの甘味も、珍しい味だと喜んだ。

フェザーフォルクの双子は、同族を求めて旅をするつもりだと言った。
目指すはグロザムルの山々。
厳しい旅になるだろうが、二人の目は輝いていた。

 

 

"天を仰ぐ腕"は、帰りの道を指示してくれた。
とはいえ、川沿いに下って行くだけのことだが。

「霧に気をつけてなあ」

巨大な影は、冒険者たちの姿が見えなくなるまで、手を振っていた。

「私たちはあなた方を忘れることはないでしょう」
「やがて子を為し、我が身が朽ちても、伝えていくつもりです」
「いつかまた、お会いできますことを」


双子も、そう言って飛び立っていった。

 

 

霧は、鬼火に連れられて行ったときよりも薄かった。
それは場所のせいなのか、それとも。

やがて森を抜けた時、海から朝日が昇るのが見えた。

 

暗闇が青く染まり、更に白く明るくなっていく。

 

 

ひょろ長いのっぽの影が6つ、霧の中に浮かび上がり、日が昇るにつれて、消えて行った。

 

 

 

その日から、墓谷には霧の巨人がいる、という噂が立つようになったという。

 

 

 

ジュリアンのいた樹には、古ぼけて弦の切れたリュートが一本、墓標のように立てかけられていた。

 

 

 

 


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GMより:

それではこれにて「母なる大地の子ら」終了とさせていただきます。
お付き合いいただきまして、ありがとうございました!
GMとしてもなかなかハラハラさせていただき、とても楽しかったです。
皆さんの趣ある記事、楽しく読ませていただきました。


経験点は基本1000点に、ルーシィを正気に戻したボーナスとして200点を加算、計1200点を発行いたします。
銀月にはパーティ経験点100点を、各自には1ゾロ回数×10点を加算し、最終的に計上してください。

このレス後に最低1回のレスを頂きまして、報酬の分配が確定した時点にて、解放とさせていただきます。

NPCから答えて欲しいことやもうちっとこんな交流をしたいなどのレスがありましたら、8/23以降に対応させていただきます。
夏休みに入ってPCが使えなくなるので、取り急ぎの解放処理です。
感想なんかも23日以降に投下させていただければと思います。
一行BBSにて反応は出来ますので、簡単な質問などでしたら明日以降でもお答えできます。

それでは、お疲れ様でした!